ファミリーマートは今年3月からアルバイトスタッフの髪の色や挨拶に関する決まりを変更した。
これまで「黒髪」が標準とされてきた、髪色の規定を撤廃。また、「ありがとうございました、またお越しくださいませ」という挨拶も「ありがとうございました」の部分だけを残し、後半部分は各店舗で工夫できるようにする。
挨拶やマニュアルの見直し、「外国人のスタッフでも覚えやすく」
広報担当者は、規則の変更について「より多くの方にファミリーマートで働いていただきたいから」と話す。ただ、茶髪や金髪などが"解禁された"というわけではないという。またピアスやネックレスはこれまで通り禁止とする。
挨拶は「ありがとうございました」以降の部分をマニュアルから外した。「画一的な挨拶をやめ、後半の部分は時間帯や地域によって工夫できるようにした」(広報担当者)という。
こうした変更は日々行っているオペレーションの変更の一環だ。同社は2017年3月頃から、マニュアルを漫画化したり、減らしたりするほか、届いた商品の検品を簡略化するなどしている。こうした見直しは「外国人のスタッフでも覚えやすくするため」(同)でもある。
コンビニ業界は人手不足が深刻だ。昨年9月には、日本フランチャイズチェーン協会が外国人技能実習制度の対象職種にコンビニの店舗運営を加えるよう求めている。髪色に関する規定が緩和されたり、煩雑なマニュアルが減ったりすれば、働き手も増える可能性が高い。