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“堂本光一”を異なる角度から堪能できる新番組スタート 旧知のスタッフに見せた素顔とプロ魂

2018年06月14日 10:22  リアルサウンド

リアルサウンド

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 6月8日からスタートした堂本光一出演の新番組『光ちゃん、これやってみない?』(GYAO!)。コンセプトは、光一とスタッフが番組企画を考え、とりあえず「やってみる」というもの。


 初回配信の内容を踏まえて、番組でみせた堂本光一の魅力に迫ってみたい。


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■流しそうめんにオタオマトーン、堂本光一が家で楽しめるグッズは?
 「あのさ、いろいろ違和感満載なんだけど」。


 登場するなり、こう切り出した光一。ロケは一軒家で行われ、光一の対面には17年ぶりに仕事を共にするという旧知のスタッフが座る。スタッフの額には小型カメラが装着され、そのアングルはまるで光一と会話をしているかのような気分になれる。


 第1回目は「通販」前編。「出不精気味の堂本光一が、家ナカグッズでどれだけ楽しめるか?」をテーマに、様々なアイテムが用意された。


 スタッフが「家にいる光一くんが、どれほどモノで色々楽しめるかっていう、そういう企画の番組を毎週やるっていうのはどう?」と提案すると、光一は「もうちょっとアーティスティックな部分を……」と、やんわりと拒否していた。しかし「光ちゃんは存在自体がアーティスティック」と冒頭からスタッフのペースに飲まれ気味だった。


 まずは室内で流しそうめんができる「タワーズロック そうめんアドベンチャー」を開封。“走麺距離”(麺が走る距離)の説明に笑っていた光一だが、組み立てるパーツの多さに「めんどくさい」。しかし、全体像が見えてくると「楽しい!」と少年のような笑顔を浮かべていた。


 一人暮らしを想定して、自らそうめんを流し、急いで掬いに向かう光一。見事、キャッチして食べられたものの「すげぇ悲しいのは何でだろ……」と嘆いていた。他にも、オタマトーンという楽器や、全自動窓拭きなどの実用的なものまで、様々なグッズを試した。


 「うち全部、間接照明で、台所だけ唯一蛍光灯なのよ」、「ダンボール捨てるのってすげーめんどくさいよね」など、スタッフとの会話を通して、プライベートな小ネタが聞けるのもこの番組ならではだろう。


■プロ魂と謙虚な姿勢
 楽しく家ナカグッズを試しているように見えた光一だったが、ふとした瞬間に演者からディレクターへと切り替わったタイミングがあった。


 流しそうめんを組み立てたら思いの外高さがあり、「もうちょっと違うスタジオあったんちゃうかな」と撮影のしやすさに気を配ったり、「多分、一本分撮れてるよね」と撮れ高に意識を向けたり。「これをやりきると三本分くらいいきそう」とスタッフ。「いけちゃうよね、絶対いけるって」と言葉を交わしていた。演者としての役目を果たしながら、現場を統括するディレクター的な視点も忘れない。ごく自然な流れでプロ魂を覗かせた。


 続いて印象的だったのが、些細な会話の端々に感謝が滲んでいたこと。玄関先まで荷物を受け取りに行っては「もうさ、運送会社さんには感謝しかないよね」。以前、電球を一つだけ注文した際に、「いま思えば運送会社の人にすげー迷惑かけたな」と申し訳なく思ったことなどを語り、謙虚な姿勢を覗かせた。


 舞台『Endless SHOCK』では、今年3月に単独主演通算1600回という記録を達成したばかり。また、先日発表された7月公開のミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語-』では、ジャニー喜多川氏が手掛ける舞台以外への出演が決定している。慣れ親しんだ環境に胡坐をかくことなく、さらなる高みを目指して新たな挑戦を続ける光一。演劇界に実績と共に名を連ねるスターでありながら、バラエティ番組では飾らない一面もみせてくれる。


 番組内容もさることながら、39歳とは思えない肌の美しさ、柔らかな笑顔、少年のように目を輝かせて驚く表情など、舞台とは違った角度から“堂本光一”を堪能できる番組は貴重だ。芸能界で堂本光一を「光ちゃん」と呼べる人がどれほどいるかはわからないが、旧知のスタッフを前にみせる、光一の素顔がしばらく楽しめそうだ。 (柚月裕実)