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ル・マン24時間:予選1回目もトヨタがワン・ツー。決勝も照準に入れ走行重ねる

2018年06月14日 07:51  AUTOSPORT web

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8号車トヨタTS050ハイブリッド
第86回ル・マン24時間耐久レースは6月13日、フランス、ル・マンのサルト・サーキットで現地時間22時から2時間の予選1回目が行われた。トップタイムをマークしたのはセバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ組8号車トヨタTS050ハイブリッドで、マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組7号車トヨタが2番手に。トヨタ勢がワン・ツーを占めた。

 すっかり陽が落ちた22時からスタートしたル・マン24時間の予選1回目。開始直後11分後には91号車ポルシェ911 RSRがタイヤパンクチャーによりダンロップシケインでストップ。イエローフラッグが出る。そんななか、2台のトヨタ勢は早々に3分17秒台へ突入。他のLMP1勢が3分19秒~20秒台で走行するなか、スピードでの違いをみせていった。

 その後もコースアウト等でスローゾーンが設定されることもあったが、予選2回目・3回目が行われる6月14日に雨の予報も出ていることから、各陣営ともにドライバー交代を頻繁に繰り返し、それぞれのドライバーがタイムを記録しながら周回を重ねていった。LMP1でもドラゴンスピードの10号車BR1、CEFC TRSMレーシングの6号車ジネッタ等にトラブルが起きピットレーン出口でストップするシーンが見られている。

 終盤に向けてトヨタ勢は8号車に中嶋一貴が、7号車には小林可夢偉が乗り込みチェッカーへ。8号車が3分17秒270、7号車が3分17秒377というベストタイムをマークし、ワン・ツーで予選1回目を終えることとなった。3番手にはSMPレーシングの17号車BR1がつけているが、3分19秒483というベストタイム。トヨタ勢とは2秒の差がついた。なお、8号車については1周分の燃料消費量の規定により、予選1回目の7周分のラップでタイムが抹消されているが、ベストタイムには影響がなかった。

「トラフィックが多いのは、ピットの位置からして分かってはいました。でもそのなかでは割とスムーズに走れた方だと思います。悪い予選ではなかったのではないでしょうか。フリープラクティスからクルマを変えたので、バランスは違いましたね。燃料を積んだ状態で悪くなかったので、これをベースにレースに合わせていければと思います」と言うのはトップタイムとなった8号車の一貴。

 また、2番手となった7号車トヨタの可夢偉は「ピットレーンで5分以上待ったのでタイヤが冷えてしまったり、トラフィックの状況が良くなくて、アウトラップにスローダウンしないとアタックする状況ができなかったりと、悪循環でしたね」と予選1回目を振り返った。

「今年は正直、ポールポジションというよりもレースに集中してやっています。8号車に先行されましたが、そこまで気にしていません。バランスはまだ煮詰め切れておらずアンダーステアがありますが、良くなると思っています」

 LMP2クラスは、アイデック・スポーツの48号車オレカが最速。TDSレーシングの28号車オレカ、ドラゴンスピードの31号車オレカが3番手に続いた。LM-GTEプロクラスはポルシェGTチームの91号車ポルシェ911 RSRが最速となったが、予選1回目早々でストップを喫したため。その後走行できなかった。2番手には92号車が続き、ポルシェがワン・ツー。66号車、68号車という2台のフォードGTが続いている。