パーソルキャリアが運営するdodaは6月11日、2018年5月の転職求人倍率をまとめた「doda 転職求人倍率レポート」を発表した。
転職求人倍率とは、転職希望者1人に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値で、今回の調査ではホワイトカラー層の転職マーケットにおける需給が明らかになった。
5月の転職求人倍率は、前月比+0.04ptポイントの2.40倍だった。求人数は前月比102.2%、前年同月比111.2%。転職希望者数は前月比100.4%、前年同月比114.2%という結果だった。
職種別では「販売・サービス系」の求人が特に増加
業種別にみると「メディア」「金融」「メディカル」「メーカー」「小売・外食」「サービス」の求人数が伸びた。その中でも、求人数の増加が顕著だったのが前月比111.6%の「金融」と前月比106.0%の「メディカル」だった。
職種別で求人数が増加したのは、11職種のうち「営業系」「企画・管理系」「技術系(IT・通信)」「技術系(電気・機械)」「技術系(メディカル)」「技術系(化学・食品)」「技術系(建築・土木)」「販売・サービス系」「事務・アシスタント系」の9職種となった。前月比106.4%の「販売・サービス系」、前月比105.1%の「技術系(建築・土木)」の職種は特に求人数を伸ばした。
第二新卒歓迎の求人も増加し、転職者のチャンスが広がる
新卒採用がひと段落するタイミングの6月以降に、今年度の中途採用活動を開始する企業が多いため5月の求人数が増加。2008年1月以降の調査開始以来の過去最高数値となり、求職者としてはより希望の職種につきやすい状況になっている。
今年度の採用を一斉にスタートする企業が4~6月にかけて多く、短期間だが社会人経験のある第二新卒者を歓迎する企業も増加していて、活況を呈している。
更に、上半期中は積極的に採用をする企業が多く、転職市場は活発な状況が続くため、6月以降も求人は増え、転職希望者によっては有利な情勢だと予測されている。