トップへ

実写『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』に安達祐実、押井守らがコメント

2018年06月13日 20:41  CINRA.NET

CINRA.NET

『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』 ©押見修造/太田出版 ©2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会
映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』への著名人のコメントが公開された。

押見修造の同名漫画を実写映画化した『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』は、上手く言葉を話せないことで周囲と馴染めずにいる高校1年生の志乃と、音楽好きだが音痴な同級生・加代の交流を軸に、思春期の少年少女の葛藤や苦悩を描く青春物語。志乃役に南沙良、志乃をバンドに誘う加代役に蒔田彩珠がキャスティングされている。7月14日から東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開される。

コメントを寄せたのは鎌田實、安達祐実、三島有紀子、押井守、こだま、朝井リョウ、荻上チキ、栗原類といった顔ぶれ。また浜野謙太(在日ファンク)が自身のInstagramで「とにかく、若いメイン3人の必死なぶつかり合いに釘付け。そういや苦しくて恥ずかしくて恐ろしくて、でも必死だったよなと。間に散りばめられてる、のどかで美しい海の風景とのコントラストがまた…」と感想を綴っている。

■鎌田實のコメント
生きているから悩みがある。もがく青春。瑞々しい命の叫び。
ラスト、涙の感動が待っている。ステキな映画だ。

■安達祐実のコメント
すごいな。圧倒的なエネルギーが打ちのめしてくる。
思春期って息苦しいんだな。頑なな純粋さって、もどかしいんだな。
あんなふうにがむしゃらに生きてるんだ、人って。美しいです。尊いです。

■三島有紀子のコメント
涙も鼻水もにらんだ瞳も全部、キラキラしてた。
なんともかっこ悪くて、不器用で、不細工で、はがゆいくらいうまくいかない。
だからこそ、その先にある“あのシーン”の二人の表情にたどりつくのだ。
これこそ、ほんとの青春キラキラ映画だと私は思う。
南沙良と蒔田彩珠を力いっぱい抱きしめたくなった。自分もまた、青春映画を撮りたいな。

■押井守のコメント
吃驚するほどの直球です。
変化球を投げ続けてきた私には投げられませんが
これから人生を踏み出す人たちにしっかりと打ち返して欲しい映画です。

■こだまのコメント
情けない姿をさらけ出そう。まっすぐ受け止めてくれた人を信じよう。
それだけで世界はがらりと変わる。殻にこもっていた高校生の頃の自分に観せたい。

■朝井リョウのコメント
独りでも、誰かといても、思いを伝えられても共に何かをやり遂げても、自分を象るのは自分。
甘えを許さない脚本だからこそ輝く少年少女の一秒ずつが、見知った光でなくとも照らされる未来があることを教えてくれる。

■荻上チキのコメント
僕たちが憎んでやまなかった「学校のすべて」が濃縮されている。
嘲笑と自己嫌悪が渦巻く青春時代に、少女たちは叫ぶ。
魔法が使えなくても、呪いをはねのけるために。

■栗原類のコメント
誰にも言えない、言っても理解されないコンプレクスを持つ事は誰にだってある。
だからこそ、志乃が抱く、悲しさや苦痛ではない“くやしい”という感情は、誰もが理解し共感できるのではないだろうか。