2018年F1第7戦カナダGP決勝日、各々アイテムを携えてサーキットインするドライバーたちやいかだレースの様子をムッシュ柴田氏がお届けします。
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まずはドライバーたちの土曜朝の出勤風景から行きましょうか。
午前9時半過ぎ、トップドライバーたちもぼちぼちサーキットにやって来ます。
黙々と歩くキミ・ライコネン。
スマホしか見てないルイス・ハミルトン。モントリオールの町からサーキットまでは走っても来れるほどの近さですが、ドライバーの大部分はクルマで送ってもらってます。
対照的にセバスチャン・ベッテルは、自転車通勤してました。チームの資材といっしょに、マイ自転車をヨーロッパから空輸してもらったんでしょうね。
元ボスのクリスチャン・ホーナー代表と、延々立ち話してました。ベッテルが何か面白そうなことを言ったのに対し、「マジか、それ」というリアクションを返すホーナー。何の話だったのやら。
一方こちらは朝から、何か書類を目の前にしてずっとシリアスな話し合いです。
マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエと、ルノーのシリル・アビテブール、左端はレース現場の総責任者レミ・タファンです。「レッドブルがホンダと組むんだったら、うちを準ワークス扱いにしてよ」とねじ込んでるとか?いずれにしても全員フランス人ながら、和気あいあいとは言いかねる雰囲気でした。
マクラーレンには今週末、マイケル・アンドレッティも来てました。
来季、彼のチームからマクラーレンがインディに正式参戦するという噂しきりです。そしたらホンダエンジンで走ることになるわけですが、レース屋さんはそんな過去のことには全然こだわりませんからね。マクラーレン・ホンダ復活、大いにあり得るかも。
復活といえば、去年から再び開催されるようになったカナダ名物チーム対抗いかだレース。今年のトロロッソには、ホンダのスタッフも乗り込んでました。
去年のマクラーレン・ホンダだったらあり得ない、……なんて野暮はいいたくないですけど、
でもトロロッソとホンダの一体感を感じさせる、なかなかいい光景でした。
そして決勝日当日。う~ん、やっぱりグリッドガールのいないグリッドは淋しい……。
こちらは3年前。ゴージャスでしたね~。
ま、過ぎたことをうじうじ言ってもしょうがないですが。
今季、もはや最下位チームとは言わせないとばかりに進境著しいザウバー。グリッド上ではメカニックががっちりマシンリアを隠してました。
一方マクラーレンは、すっかり開けっ広げでした。ディフューザーとか、秘密ないのか……?
そしてシャルル・ルクレールは、今回も見事にポイント獲得です。これはもう遠い将来といわず、1、2年後のフェラーリ昇格もあり得るかも。
戦いすんで、日が暮れて。この古い古いピットビルも、来年来た時には超近代的な建物に変身してるはずです。