トップへ

『猫は抱くもの』、上海国際映画祭コンペティション部門に出品へ 沢尻エリカ「光栄に思います」

2018年06月13日 16:52  リアルサウンド

リアルサウンド

写真

 沢尻エリカ主演映画『猫は抱くもの』が、第21回上海国際映画祭に正式出品されることが決定した。


参考:吉沢亮と一つ屋根の下で暮らすドキドキ感! 『ママレード・ボーイ』“非現実”という設定の魅力


 本作は、思った通りの自分になれず、投げやりな毎日に慣れてしまった“元アイドル”の沙織と“自分を沙織の人間の恋人だと思い込んでいる猫”が、自分らしい生き方を見つけていく物語。沢尻が主人公の沙織を演じ、吉沢亮が猫の良男の擬人化した姿に扮する。さらに、水曜日のカンパネラのボーカル・コムアイが猫のキイロを擬人化した姿で銀幕デビューを果たし、銀杏BOYZの峯田和伸も物語のキーマンとなる画家・ゴッホとして登場。『ジョゼと虎と魚たち』『グーグーだって猫である』の犬童一心がメガホンを取った。


 今回、本作が第21回上海国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されることが決定。長編劇映画部門の日本映画で唯一のコンペティション部門に出品という快挙を成し遂げることとなった。


 6月16日から25日にかけて開催される上海国際映画祭は、世界15大映画祭のひとつで、FIAPF(国際映画製作者連盟)が認定する国際映画祭である。21回目を迎える今年は、世界108カ国から、3400本以上のエントリー(内日本映画約200本)があり、アジア最大級の映画祭として注目を集めている。また、本作が出品されるコンペティション部門は、第10回(2007年)に山田洋次監督『武士の一分』が最優秀音楽賞(冨田勲)を受賞、第19回(2016年)に阪本順治監督『団地』が最優秀女優賞(藤山直美)を受賞するなどしている。『猫は抱くもの』の上海映画祭での上映日は6月21日。それにあわせて急遽、犬童監督らが渡航し舞台挨拶を行う予定だ。


 今回の出品決定に関して犬童監督は「沢尻エリカの野蛮なパワーと吉沢亮のア然とするエレガントが中国の皆さんにどう刺さるか? 楽しみです」とコメント。主演の沢尻は「『猫は抱くもの』が、コンぺティション部門に選ばれ光栄に思います。海外でどのように評価して頂けるか、楽しみにしています」と語った。


 日本映画として最優秀作品賞受賞作品(金爵奨)を受賞すれば、2005年の『村の写真集』以来の快挙となる。なお、授賞式は6月25日に現地にて行われる。(リアルサウンド編集部)