また、KCMGはもう1台、45号車としてアウディR8 LMSを走らせているが、これをドライブするのはスーパー耐久にも参戦する竹田直人/白坂卓也のコンビ。SUZUKA Race of Asiaでの好成績に期待したいところだ。
第1戦セパン戦で言えば、ランボルギーニ・ウラカンGT3を走らせるFFF Racing Team by ACMには濱口弘が乗り込んだ。彼も日本のジェントルマンドライバーとしては別格のスピードをもつドライバーで、第1戦ではランボルギーニワークスドライバーで、SUPER GTにも参戦を開始したマルコ・マペッリとコンビを組み、レース1のポールポジションも獲得している。
日本勢ではその他にも、すでに鈴鹿、富士への参戦を表明したPorsche Team EBI、そして昨年富士で日本勢として初優勝を飾ったCarGuy Racingが今季も参戦を表明している。さらにポルシェ911 GT3 Rを使うD'station Racingも参戦する。
CarGuy Racingはスーパー耐久でも使用するランボルギーニ・ウラカンGT3を持ち込む。Porsche Team EBIは昨年も富士戦にスポット参戦したが、綿密な準備を進めトップ争いも展開した。D'station Racingは富士でクラス表彰台も獲得したが、昨年苦労したピレリタイヤへの順応も済ませ、今季はさらなる上位を狙っている。
一方、GT4クラスには2018年から初の日本チームが参戦を開始した。2017年までSUPER GTで活躍したBMW Team Studieが新たな挑戦として選んだのが、ブランパンGTシリーズ・アジアのGT4クラスだ。GT4は近年世界中で注目されているカテゴリーであり、BMW Team Studieはその動きを先取りした形となる。
GT4は、昨年まではポルシェ・ケイマン・クラブスポーツMR、マクラーレン570S GT4などがメインだったが、今季はBMW Team Studieが持ち込んだM4 GT4をはじめ、シーズン開幕までに納期が遅れていたメルセデスAMG GT4なども今後台数が増えることが予想される。そのなかでBMW Team Studieの活躍には大いに期待したいところだ。
強力なアジア勢を相手に、これら鈴鹿を知り尽くした日本勢がどこまで地元戦を盛り上げる走りを見せることができるのか……!? という視点で『SUZUKA Race of Asia』を観戦するのも面白い。