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『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』に押井守、安達祐実、栗原類ら著名人が絶賛コメント

2018年06月13日 14:22  リアルサウンド

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 押見修造の同名人気コミックを映画化した『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』に、押井守、安達祐実、栗原類ら著名人が絶賛コメントを寄せた。


参考:歌とギターに挑戦する南沙良と蒔田彩珠の姿も 『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』予告編


 原作者の押見自身の体験をベースにした本作は、喋ろうとするたび言葉に詰まり、名前すら上手く言うことができずに笑い者になってしまう高校1年生の志乃と、その同級生でギターが生きがいなのに音痴な加代が、自分の殻を破るため、互いに手を取り小さな一歩を踏み出そうとする物語。本作で長編商業映画デビューを果たす湯浅弘章が監督を務め、『百円の恋』の足立紳が脚本を担当。志乃役の南沙良と加代役の蒔田彩珠、ともに15歳の2人が主演を務める。


 誰もが経験してきた思春期の痛み、誰もがもつコンプレックス、それらを抱えてもがきながらも前を向く主人公たちの心の葛藤を描き出した本作にコメントを寄せたのは、女優の安達祐実、映画監督の三島有紀子や押井守、モデル・俳優の栗原類、小説家の朝井リョウら各界の著名人。ひと足先に作品を鑑賞した感想を綴っている。


【コメント一覧】
■鎌田實(医師・作家)
生きているから悩みがある。もがく青春。瑞々しい命の叫び。
ラスト、涙の感動が待っている。ステキな映画だ。


■安達祐実(女優)
すごいな。圧倒的なエネルギーが打ちのめしてくる。
思春期って息苦しいんだな。頑なな純粋さって、もどかしいんだな。
あんなふうにがむしゃらに生きてるんだ、人って。美しいです。尊いです。


■三島有紀子(映画監督)
涙も鼻水もにらんだ瞳も全部、キラキラしてた。
なんともかっこ悪くて、不器用で、不細工で、はがゆいくらいうまくいかない。
だからこそ、その先にある”あのシーン”の二人の表情にたどりつくのだ。
これこそ、ほんとの青春キラキラ映画だと私は思う。
南沙良と蒔田彩珠を力いっぱい抱きしめたくなった。
自分もまた、青春映画を撮りたいな。


■押井守(映画監督)
吃驚するほどの直球です。
変化球を投げ続けてきた私には投げられませんが
これから人生を踏み出す人たちにしっかりと打ち返して欲しい映画です。


■こだま(作家/『夫のちんぽが入らない』『ここは、おしまいの地』)
情けない姿をさらけ出そう。
まっすぐ受け止めてくれた人を信じよう。
それだけで世界はがらりと変わる。
殻にこもっていた高校生の頃の自分に観せたい。


■朝井リョウ(小説家)
独りでも、誰かといても、思いを伝えられても共に何かをやり遂げても、自分を象るのは自分。
甘えを許さない脚本だからこそ輝く少年少女の一秒ずつが、
見知った光でなくとも照らされる未来があることを教えてくれる。


■浜野謙太(ミュージシャン・俳優/Instagramより)
とにかく、若いメイン3人の必死なぶつかり合いに釘付け。
そういや苦しくて恥ずかしくて恐ろしくて、でも必死だったよなと。
間に散りばめられてる、のどかで美しい海の風景とのコントラストがまた…。


■荻上チキ(評論家・ラジオパーソナリティ)
僕たちが憎んでやまなかった「学校のすべて」が濃縮されている。
嘲笑と自己嫌悪が渦巻く青春時代に、少女たちは叫ぶ。
魔法が使えなくても、呪いをはねのけるために。


■栗原類(モデル・俳優)
誰にも言えない、言っても理解されない
コンプレクスを持つ事は誰にだってある。
だからこそ、志乃が抱く、悲しさや苦痛ではない“くやしい”という感情は、誰もが理解し共感できるのではないだろうか。


(リアルサウンド編集部)