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NASCAR第15戦:雨天短縮の決勝レースはフォードが制圧。トヨタのブッシュが最後尾から4位入賞

2018年06月13日 13:51  AUTOSPORT web

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優勝したクリント・ボウヤー(フォード・フュージョン)
モンスターエナジーNASCARカップは6月10日、ミシガン州ブルックリンで第15戦が行われ、荒天により決勝レースが短縮される荒れた展開をクリント・ボウヤー(フォード・フュージョン)が制覇。またフォード勢がトップ3を独占する結果となっている。

 シリーズ第15戦の舞台となったミシガン・インターナショナル・スピードウェイは、予選では1周の平均速度が時速200マイル(約320km)を超える超高速オーバル。決勝レースは60周目、120周目、200周目までの3ステージ制で争われた。

 ステージ1では、35周目にデビッド・レーガン(フォード・フュージョン)とダレル・ウォレスJr.(シボレー・カマロZL1)が接触してスピンする場面があったほかは、大きなクラッシュはなし。予選9番手だったライアン・ブレイニー(フォード・フュージョン)がステージ1を制した。

 続くステージ2は、ダニエル・スアレツ(トヨタ・カムリ)やカイル・ラーソン(シボレー・カマロZL1)たちが単独でスピンしてコーションが出たが、大きなクラッシュはなし。今季好調のケビン・ハービック(フォード・フュージョン)がステージ2を制すと、ボウヤー、カート・ブッシュ(フォード・フュージョン)とフォード勢がトップ3を占めた。

 迎えたステージ3からはサーキット上空に厚い雲が広がり、次第にあたりが暗くなっていく展開。各チームはレースの中断終了も念頭に、コース上での順位を優先しながらのピット戦略を練ることになる。

 ステージ3は125周目にスタートが切られたが、直後の129周目にリッキー・ステンハウスJr.(フォード・フュージョン)がスピンしてイエローコーションに。イエローフラッグ下で数周が行われたが、直前に雨が降り出していたこともあり、そのまま赤旗中断となる。

 その後、レースは再開されず133周で決勝成立。赤旗前にトップに立っていたボウヤーが優勝を飾るとともに、2位にハービック、3位にカート・ブッシュとスチュワート・ハース勢がトップ3を独占する結果となった。

 また、トップ10台中7台をフォード勢が占めてレースを制圧。トヨタはカート・ブッシュ(トヨタ・カムリ)の4位が、シボレーはチェイス・エリオット(シボレー・カマロZL1)の9位が最高位だった。

 天候を味方につける形で勝利したボウヤーは「(2番手につけていた)ケビン(ハービック)を抑えるの必死だった」とレース終盤をふり返っている。

「予報どおりの時間に雨が降り出すと思っていたから、ケビンをブロックすることに専念した。勝ちがかかっていなければしないようなライン取りもしたよ。特に彼はターン1~2で、僕よりも速かったからね」

 トヨタ勢は予選でカイル・ブッシュ、エリック・ジョーンズ(トヨタ・カムリ)、デニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)がトップ10入りする好走をみせたが、決勝レース前の車検で失格となり最後尾スタートとなる波乱の出だし。

 しかし、ランキング首位につけるカイル・ブッシュは着実にポジションを上げると、赤旗中断前に4番手へ浮上。そのままレース終了となり貴重なポイントを持ち帰り、ランキング首位の座を守っている。

 モンスターエナジーNASCARカップ第16戦は6月24日、カリフォルニア州ソノマにあるロードコース、ソノマ・レースウェイで行われる。