6月16~17日、全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦が、宮城県柴田郡のスポーツランドSUGOで開催される。
全日本第4戦の開催クラスはJSB1000、J-GP2、ST600、J-GP3で、最高峰クラスのJSB1000は2レース制。J-GP2、ST600、J-GP3にとっては開幕戦もてぎ以来、約2カ月ぶりの開催となる。
スポーツランドSUGOはヤマハのホームコース。2017年は雨のなか、52周のセミ耐久レースとして行われた。優勝したのは高橋巧(当時ムサシRTハルク・プロ.ホンダ)で、中須賀克行(ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム)は転倒リタイアに終わっている。
今大会も梅雨の時期の開催であり、SUGOの土地柄として霧がかかる心配もある。オートポリスに続き、天候もひとつの勝負の分かれ目になるだろう。
第3戦を終えた現時点で、JSB1000のランキングリーダーは中須賀。2番手には13ポイント差で渡辺一馬(カワサキ・チームグリーン)、3番手には28ポイント差で高橋巧(チームHRC)が続いている。
先日5月30日~6月1日にスポーツランドSUGOで行われた公開合同テストでは、初日に中須賀が1分25秒950をマークしたと、MFJスーパーバイク公式ファンサイトが伝えている。ちなみにこれまでのコースレコードは、やはり中須賀が2016年に記録した1分26秒801。
第3戦は天候に翻弄され9位に終わった中須賀だが、開幕戦もてぎから第2戦鈴鹿までの4レースを制した好調さは健在。テストでの勢いをもってヤマハのホームコースであるSUGOに乗り込んできそうだ。
ホンダのファクトリーチーム、チームHRCの高橋巧は前戦で中須賀とのポイント差を詰めている。JSB1000にとってシーズン折り返しともいえる大会で、2レースともに中須賀を上回るリザルトでさらにポイント差を縮めたいところだろう。
前戦ウイナーの渡辺一馬や、モリワキMOTULレーシングの高橋裕紀、清成龍一、2018年シーズンからチームを移籍したにもかかわらず活躍を見せる渡辺一樹(ヨシムラ・スズキMOTUL)が表彰台争いにどう絡んでくるのかも見逃せない。これまで表彰台を逃しているヨシムラのエース、津田拓也(ヨシムラ・スズキMOTUL)が浮上のきっかけをつかめば、上位争いはさらに激しくなりそうだ。
全日本第4戦SUGOは、6月16~17日、スポーツランドSUGOで行われる。JSB1000にとって前半戦最後となるこの大会、チャンピオンシップを占ううえで重要な一戦となるだろう。