日本テレビほかで放送中のアニメ『ルパン三世 PART5』に上川隆也が声優として出演していることが発表された。
1967年にモンキー・パンチによる原作漫画の連載が開始し、1971年にテレビアニメ化された『ルパン三世』。最新作となる『ルパン三世 PART5』の監督は前作に引き続き矢野雄一郎が務め、声優陣には栗田貫一、小林清志、浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一らが名を連ねる。
上川隆也が演じているのは、世界を席巻するIT企業「シェイクハンズ」の創立者であり、天才的な発想力の持ち主のエンゾ役。ルパンの前に立ちはだかる最強の敵となるエンゾは、第1話から物語の鍵を握る謎の男として出演していたが、これまでエンドクレジットに表記されていなかった。プロデューサーの塩出正樹(日本テレビ)は、上川の起用について「アニメを含む多くの出演作品での幅広いご活躍に加えて、テレビや雑誌など様々なメディアでアニメに対する深い愛情を語ってらっしゃる姿を拝見し、以前から『ぜひご出演をお願いしたい』と考えていました」と語っている。
同シリーズのファンとして知られ、映画『かぐや姫の物語』『ファインディング・ドリー』などでも声優経験のある上川は、今回の出演について「正直、僕ごときが出ていいのかと悩みました。ですが、最終的には、こんな機会がまた巡ってくることの方がありえない事でしょうし、こんな稀有な機会をいただけたことを純粋に有難いと思い、『やらせていただきます』とお返事しました」と告白。自身のアフレコ収録前にはレギュラー声優陣のアフレコ現場を見学したそうで、「神々の共演を下から仰ぎ見るようなそんな思いでした」と述懐している。
■上川隆也のコメント
「ルパン三世 PART5」で実は、第1話よりエンゾ役で出演させていただいておりました。
とても歴史ある作品ですし、個人的にも長く楽しませていただいた作品なので、最初お話をいただいた時には、その中に自分の声が入ることが想像できなかったです。正直、僕ごときが出ていいのかと悩みました。ですが、最終的には、こんな機会がまた巡ってくることの方がありえない事でしょうし、こんな稀有な機会をいただけたことを純粋に有難いと思い、「やらせていただきます」とお返事しました。
今回演じるエンゾという役は、“野心家”とも言えますし“大志を持っている人”とも言えます。今回はルパンと相対する立場として登場しますが、自分の持っている技術や野望、展望、その先に描いている完成予想図に自信を携えていて、それを世にもたらすのは良き事と思っています。彼の一挙手一投足や発言に、“彼が見据えている先”と“今携えているもの”が、きちんと一直線で結ばれるように、説得力を持たせたいと思って演じています。
「ルパン三世」は、舞台や設定や状況などを選ばない、どんな題材を落とし込んだとしても、「ルパン三世」になる器の大きい作品だと思っています。また、不思議なことに、ルパン、次元、五ェ門、峰不二子、銭形の5人皆がいて「ルパン三世」ですし、誰かが欠けても実は「ルパン三世」の物語が作れるという不思議な自由度を持っている作品とも思っているので、好きなキャラクターに関しては、逆に1人だけをピックアップするのが難しく、誰もが等しく愛しいキャラクターだと思っています。
一視聴者として、またルパンファンとして、今回の「PART5」の第一話の特に冒頭シーンを見て唸りましたし、驚きましたし、とてもワクワクしました。これまで見てきた方も、今回初めてご覧になる方も、純粋にルパンという男、またはその一味の紡ぎだす物語を楽しめるようなシリーズになるのではないかと思っています。
■塩出正樹(日本テレビ)のコメント
アニメを含む多くの出演作品での幅広いご活躍に加えて、テレビや雑誌など様々なメディアでアニメに対する深い愛情を語ってらっしゃる姿を拝見し、以前から「ぜひご出演をお願いしたい」と考えていました。お忙しい中でも真摯な姿勢で取り組んでいただき、制作スタッフの一員として身が引き締まる思いでした。上川さんが吹き込んでくださった力強く新しい風を受け、より多くのファンの皆様に作品を届けて楽しんでもらえるよう努めてまいります。今後のエンゾの活躍をぜひお楽しみに!