6月7~10日に群馬県嬬恋村で行われたJSR日本スーパーラリーシリーズ第2戦『Montre 2018』に、公開中の映画『OVER DRIVE』に登場するトヨタ・ヤリス(日本名ヴィッツ)が参戦。1度も首位の座を譲らずに総合優勝を飾った。
参戦した『スピカレーシングファクトリー・ヤリスSCRS』は、南アフリカの国内ラリー選手権を2連覇した実績を持つヤリスがベース。映画OVER DRIVEでは人気俳優の東出昌大さん、新田真剣佑さんたちが演じる檜山兄弟が所属するスピカレーシングファクトリーのマシンとして登場した。
そんなヤリスがCUSCO RACINGメンテナンスのもと、実際のラリーに参戦。炭山裕矢/保井隆宏と実績豊富なコンビがマシンを操り、JSRに参戦した。
マシンのプリペアは映画でもメカニック監修を行った三枝豊和氏が担当。週末にはメカニックとしてチームに加わったほか、この週末、チームのドライバーやスタッフは実際に劇中で使用されたスピカレーシングファクトリーのスーツを着用して競技に臨んだ。
炭山はラリー開幕直前の木曜日にマシンを初めてドライブしたが、大きなトラブルなくテストを終了すると、開幕からステージトップタイムを連発。圧倒的な速さをみせつける。
競技2日目もステージ最速タイムを刻み続けた炭山は、最終SSこそタイヤのパンクでスロー走行を余儀なくされたが、それまでに築き上げてきたマージンを生かしてフィニッシュ。総合2位に6分38秒3のギャップをつけて総合優勝を飾った。
「今回のラリーはプロモーションの意味でも、とにかく走り切ることが重要だったのですが、このような結果を残せて本当にうれしいです」と炭山。
「初めてドライブするマシンでしたが、しっかり事前準備をしてくれたチームと三枝さんに感謝しています」
「映画『OVER DRIVE』はラリーの魅力がつまった素晴らしい作品です。この映画をきっかけにラリーファンが増えることを期待しています!」