土曜日の予選後の会見で「このグランプリだけでなく、次のフランスGPをガスリーが気持ちよく迎えてもらうためにどうしたらいいのかを含めて考えたい」と語っていた田辺豊治F1テクニカルディレクター。
その後、ホンダはトロロッソとも話し合いを行い、ホンダはガスリーのパワーユニットを交換する決断を下した。
交換したPUは、「ESとCEを除く、4コンポーネントで、グリッドペナルティは30グリッドになる」という。年間3基ルールの中で最初の4基目となるICE投入で10グリッド、それに4基目のターボ(5グリッド)、4基目のMGU-H(5グリッド)、年間2基ルールの中で最初の3基目となるMGU-K投入で10グリッドが課せられ、合計30グリッドという計算だと思われるが、現視点でFIAからの正式な発表はない。
今年から、エンジン交換によって15グリッド以上の降格が加算される場合は、グリッド最後尾スタートが強制されることとなっている。これは、新たに4基目以上のコンポーネントを2つ投入した際に該当するため、今回のガスリーが新ルール適用、第1号となってしまった。
なお、FIAからの発表はないものの、予選でタイムを残すことができなかったロマン・グロージャンが最後尾となることが予想され、ガスリーの暫定グリッドは19番手となる模様。ただし、モントリオールの1、2コーナーはスタート直後にアクシデントが発生しやすいため、ピットレーンスタートも考えられる。
いずれにしても、これでガスリーは比較的新しいPUで初の母国グランプリを迎えることとなった。
■F1カナダGP暫定グリッドPosNoDriverTeam15S.ベッテルフェラーリ277V.ボッタスメルセデス333M.フェルスタッペンレッドブル444L.ハミルトンメルセデス57K.ライコネンフェラーリ63D.リカルドレッドブル727N.ヒュルケンベルグルノー831E.オコンフォース・インディア955C.サインツJr.ルノー1011S.ペレスフォース・インディア1120K.マグヌッセンハース1228B.ハートレートロロッソ1316C.ルクレールザウバー1414F.アロンソマクラーレン152S.バンドーンマクラーレン1618L.ストロールウイリアムズ1735S.シロトキンウイリアムズ189M.エリクソンザウバー1910P.ガスリートロロッソ208R.グロージャンハース