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テイラー・スウィフト、テロ攻撃受けたマンチェスターでファンにメッセージ

2018年06月10日 15:32  Techinsight Japan

Techinsight Japan

テイラー、マンチェスターのショーでファンの気持ちに寄り添う(画像は『Taylor Swift 2018年6月6日付Instagram「“Without your past,you could never have arrived-so wondrously and brutally-By design or some violent, exquisite happenstance...here.”@austinhargrave」』のスクリーンショット)
英時間2017年5月22日のこと、アリアナ・グランデがマンチェスター・アリーナにてショーを終えた直後に悲劇が起きた。エントランス・ロビー付近にて自爆テロ事件が発生し、幼い子を含む22人もの罪なき人々が一瞬で命を落としたのである。犯人は法の裁きを受けることもなく死亡したが、多くの遺族と負傷者らは今も心に大きな傷を負ったままだ。

その惨劇から1年以上が経過したが、このほどマンチェスターのスタジアムでテイラー・スウィフトがショーを開催。会場のファンにこう語りかけた。

「皆さんは、こうお示しになったの。決して犠牲になった方々を忘れないと…。」
「そして皆さんは素晴らしい回復力で立ち直ったとお示しになったのよ。こうして天真爛漫に踊り、楽しむ気持ちやワクワク感だって取り戻したのだとね。」

テロの標的になることに多くのセレブ達が危機感を抱いているというが、それでも一流アーティストの多くは今もステージに立ち、ファンも「テロに脅しに屈しない」「音楽を楽しみたい」という気持ちで会場に詰めかけているのだ。

「マンチェスターの皆さんに、こう言いたいと思います。」
「今晩ここで皆さんのためにショーを開催できることを、とても光栄に思っています。」

テイラーはそうも続け、ファンの心に寄り添った。

とりわけ話題になる人物が来る場所、すなわち多くの人が集まる場を狙い、人々を巻き添えにし爆死することで世界中の人々に恐怖感を与えようとしている過激派だが、それに屈することなくショーを開催しているアーティスト達。セキュリティ対策により力を入れていることは間違いないが、これからもテロの一掃は困難なものであるに違いない。よって大事なのが自衛だが、『abcnews.go.com』はコンサート会場でテロ事件が起きた際の自衛法を、以下のようにまとめている。

■落ち着くと同時に、現場の状況を意識・把握しておくこと。パニックになっては思考が困難になる。
■とりわけ人が多い場所は避ける。特にショーの後に出口に人が殺到するが、10分前に会場を出る、もしくは人がほとんどいなくなった後に会場を出るのが良い。
■(異変を感じたら)体を低い姿勢に保ち、何が起きているのか把握する。
■逃げ出す群衆に巻き込まれたら、家族と離れぬよう注意し柱やレンガの壁、建物の鉄骨部分の裏に隠れること。
■迂回が困難な狭い場所に気をつける。自爆などが複数回起きることもあるため、特に注意が必要になる。
■「走る・隠れる・闘う」という3原則―これらはFBIのスローガンでもある。まずは可能であれば走って現場から逃げる、そしてまだ無傷で敵が近くにいない場合には隠れるべきだが、隠れる場所がなければ自衛するしかない。相手が銃を構えていれば、すきをみて攻撃する。しかしもし相手が爆弾やナイフを持っているのであれば、距離をとることが大事である。

コンサートに行き、大好きなアーティストの音楽を存分に楽しみたい。そんな行動にすら危機感を持たねばならない時代が来たとは、悲しい限りである。

画像は『Taylor Swift 2018年6月6日付Instagram「“Without your past,you could never have arrived-so wondrously and brutally-By design or some violent, exquisite happenstance...here.”@austinhargrave」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)