カナダGPの土曜日のフリー走行3回目で15番手に終わったピエール・ガスリーに問題が発生した。
セッションの終盤に「パワーを失った」と言って、ピットに帰って来た。
セッション終了後、ホンダに確認したところ、パワーユニットにトラブルがあったことを認め、「PU交換する」という。ただし、予選まで時間がないことから、トラブルが起きたものではなく、PUをユニットごと交換するようだ。
積み換えるPUには今回カナダGPに投入された新スペックのICEは含まれておらず、ほかのコンポーネントにも新品はないため、この交換によってガスリーはカナダGPでペナルティを受けることない。
ただし、ガスリーが使用できる中古のPUは、バーレーンGPからモナコGPまで走らせたものであるから、すでに5戦を走らせているから、カナダGPが6戦目となり、次のフランスGPが交換のタイミングとなる。しかし、フランスGPはガスリーの地元。難しい判断が迫られる。
ただ、不思議なのは、セッション終了1時間後にトロロッソのガレージを覗くと、PUは車体に搭載されていたことだ。もし、PUを交換していれば、ユニットごと交換だったとしても1時間以上はかかるはず。もしかすると、その後、なんらかの原因で交換を行わないことになった可能性も考えられる。
その後、ガスリーは無事予選を走っているが、どのPUを走らせているのだろうか。