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嵐は後輩たちを牽引し続ける存在に 5年ぶり表紙の『WiNK UP』で示した、グループの現在地

2018年06月09日 07:01  リアルサウンド

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 嵐が『WiNK UP』(ワニブックス/7月号)に登場し、創刊30周年の記念号の表紙を飾って花を添えた。ネイビーのジャケット姿の5人。トップアイドルとして走りつづけ貫禄もあれば、キュートな表情も健在。誌面で語った思い出話から、現在のジャニーズでの立ち位置などを追ってみた。


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■5年ぶりの表紙を飾った嵐


 嵐が『WiNK UP』を卒業してから8年が経過。以降、個人での登場は度々あったが、嵐としては創刊25周年の節目以来、5年ぶりの登場だ。


 巻頭特集では「嵐 5年ぶりのただいま。」と題して、二宮をセンターに5人のメンバーが並ぶ。デビュー前からの付き合いがある編集部との思い出話から、現在レギュラーとして毎号登場している若手グループ、ジャニーズJr.との交流を語った。


 取材時には、焼き鳥などの惣菜が用意されていたようで、櫻井翔は「『WiNK UP』といえば軟骨だよね!」と当時を振り返った。2010年末の卒業時には、編集部から嵐と『WiNK UP』の歴史をまとめた小冊子をプレゼントされたという。松本潤が「卒業証書みたいなものだね! オレは、今も家にあるよ」と明かせば、櫻井も「たまに、友達にみせるよ」と続けた。仕事が多忙を極めていった彼らにとって、成長の記録にもなっていたようだ。


 さらに『WiNK UP』特有の七三分けにしたヘアスタイルで撮影したこと、ジャニーズJr.の中でも選ばれし者が呼ばれるスタジオへはいつ声がかかるのだろうか、と当時の心境を語った。


■アイドル誌を卒業してから
 いまや、国民的アイドルとして不動の地位を築いている嵐。ジャニーズJr.としてスタートし、大勢いるJr.のひとり、という無名の時代を経て、1999年に嵐を結成。CDが思うように売れない時期を乗り越え、事務所を背負って立つ国民的アイドルグループへと成長を遂げた。


 誌面に写る嵐のメンバーは、トップアイドルとしての貫禄を感じるものの、5人揃って紙飛行機を折って飛ばすショットには嵐らしいほのぼのとしたかわいらしさをのぞかせた。おまけのページには5年前と同じポーズで撮影したショットが並ぶ。明るいヘアカラー、襟足が長いなどのヘアスタイルに若さを感じるものの、5年の間で積み上げてきたゆえの深みを感じた。いわゆる“いい年の取り方をしている”のではないだろうか。


 久しぶりの登場とはいえ、誌面への馴染み方はさすがアイドル。やわらかな笑顔を浮かべたり、チャーミングなカメラ目線をおくるなど、まだまだレギュラーで登場してもいいのでは? と思ってしまうが、後輩へバトンを渡した嵐。特集の後半、伝言板のコーナーでは後輩たちからメッセージが寄せられ、嵐のメンバーが答えるページも。Jr.たちからのメッセージには「尊敬」というワードが並んだ。


 ちょうど5年前の撮影時には、同じスタジオで撮影していた神宮寺勇太と岩橋玄樹が挨拶に訪れたという。彼らは先日、King & Princeとしてデビューしたばかり。また新たな歴史が刻まれた。


 グループとしての成功だけでも素晴らしいことなのに、その実績に甘んずることなく、嵐のメンバーは俳優、キャスター、バラエティ、アートと様々な分野で奮闘、活躍を続ける。先輩が築いてきた道筋を後輩が受け継いで、アップデートしていくーー。50年を超えて続く男性アイドル事務所の名門・ジャニーズ事務所において、嵐は“すてきな嵐”を巻き起こしながら牽引していくことだろう。この先、35周年、40周年……と、『WiNK UP』でも色々な姿、景色を見せて欲しい。(柚月裕実)