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バンドーン「カナダでマクラーレンの進歩を示し、流れを変えたい」

2018年06月08日 17:41  AUTOSPORT web

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2018年F1第7戦カナダGP ストフェル・バンドーン(マクラーレン)
マクラーレンのストフェル・バンドーンは、F1カナダGPではここ数戦よりもいい結果を持ち帰れることを期待している。
                       

 バンドーンは今シーズンのここまでの6戦のうち3回入賞を果たしているが、直近の2戦はノーポイントに終わった。カナダGPでこの流れが変わることをバンドーンは願っている。

「去年初めてカナダGPでレースをした。本当に楽しかった。今年再びこのモントリオールの市街地サーキットに挑むための準備は十分にできたと感じている」とバンドーン。

「カナダはモナコとはまったく異なるコースだけど、多くの基本要素、例えば狭い道、壁の近さ、タイトなバトルといった点では共通している。今年のレースも楽しんで走り、ライバルたちと戦えればいいね」

「僕たちは一歩一歩進歩していると感じているし、その成果をカナダで見せたいと思う。モナコでは、予選で小さな問題を抱えたまま走らざるを得ないという苦しい事情があり、それがグリッド順やその後の決勝にまで影響してしまった。今週末、いい結果を出すには、しっかりと準備をした上で、ちょっとした運が僕自身とフェルナンド(・アロンソ)の両方に味方してくれることも必要だ」

「僕は市街地コースが大好きなんだ。ドライバーにとっては最も難しい挑戦になるからこそ、そこで走ることを何よりも楽しめる。モナコよりはモントリオールの方が間違いなくオーバーテイクの機会は多い。だからどんな動きであれ、そこで起きることを自分が利用できるチャンスは増える。レース当日にすべての要素がうまくまとまるよう、あらゆる領域において懸命に作業をする。そしてできればポイントも稼ぎたいね」

 木曜記者会見でこの2戦のチームの低迷について聞かれたバンドーンは、カナダで状況が好転するとの考えを示した。
「少し難しい時期が続いている。僕はスペインで、フェルナンドはモナコでリタイアしなければならなかった。それでも僕らは中団の戦いのなかにいると思う。この2戦のサーキットは僕らとの相性があまりよくなくて、オーバーテイクも難しいレイアウトだった。でも今週末は状況が少し変わるだろう。ここ数戦とはコース特性が全く違うので、僕らにチャンスが出てくることを期待している」

 レーシングディレクターのエリック・ブーリエも、カナダではパッケージの進歩を結果につなげ、ポイントを獲得したいと語った。マクラーレンはモナコで今季初のノーポイントという結果に終わり、ルノーとのランキング4位争いにおいて差を広げられつつある。

「マクラーレンの歴史において、カナダGPは過去に素晴らしいレースを展開してきたところだ。我々は皆、ここでレースをするのが大好きだ」とブーリエ。

「ジル・ビルヌーブ・サーキットは、現在のカレンダーに載っているどのコースとも異なる、素晴らしい市街地コースであり、エンジニアやメカニック、それにドライバーたちにとっては本当に厳しい挑戦を求められるところでもある」

「予測がつきにくいことで有名なコースで、どのチームも要求水準の高いコース特性に合わせて必死にマシンのセットアップ作業を行ってくる。そしてそれでもなお、偶然に委ねられる部分も多い。だからこそ、ドライバーもチームも、そしてファンたちも皆同じようにこのグランプリレースが大好きなのだ」

「今週末が我々にとって簡単なレースにならないだろうことは皆分かっている。だが、日曜日の決勝でしっかり戦うためにも、できる限り良いグリッド位置の獲得という目標に集中することが重要だ。今シーズン、我々は何度か厳しいレースウイークエンドを経験した。だから、モントリオールでは進歩を成果につなげ、ポイントを稼げることを願っている。それからもちろん、いかだレースのトロフィーも持ち帰りたいね!」