6月7日に行われたワールド・モータースポーツ・カウンシル(WMSC)で、WTCR世界ツーリングカー・カップ第6戦として予定されていたアルゼンチンラウンドの開催中止が正式に決定。その代替ラウンドとして、スロバキアリングでのスロバキアラウンドの開催も正式にアナウンスされた。
2018年に創設されたWTCRの第6戦は当初、アルゼンチンラウンドとしてテルマス・デ・リオ・オンドでの開催が予定されていた。しかし、WTCRのプロモーターであるユーロスポーツ・イベントとサーキット側のオーガナイザーが、アルゼンチン・ブエノスアイレスで会合を実施。アルゼンチン国内の経済情勢悪化を理由に、同ラウンドが開催中止見込みであると報じられていた。
今回のレースカレンダー変更はユーロスポーツ・イベントとスロバキアリング・エージェンシー、ETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップのプロモーターであるETRAプロモーション間での合意を受けたもの。これがフィリピン・マニラでのWMSCで正式に承認された。
WTCRのカレンダーからアルゼンチンラウンドが消え、正式にスロバキアラウンドが第6戦となった。スロバキアラウンドは、7月13~15日にスロバキアリングでの開催が予定されている。
元々、この7月14~15日にスロバキアリングでは、ヨーロッパにおけるトラックレースの頂点であるETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップの開催が予定されていた。今回の決定により、この週末、スロバキアリングでWTCRとETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップが併催されることになる。
ETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップをプロモートするETRAは「我々はWTCRの開催を歓迎する」とスロバキアでのWTCR開催によろこびを表した。
「ふたつのFIAチャンピオンシップをともに開催するすばらしい機会だ。これは誰にとっても魅力的だし、選手やファン、メディアのみなさんにも受け入れてもらえると確信している」
「ダイナミックで楽しめるイベントを提供できるだろう」