ジャパネットホールディングスは6月1日、同グループの中途採用で「自撮り動画」を使った応募受付を開始した。
応募は公式通販アプリ「ジャパネットたかた」から受け付ける。アプリをダウンロードし、トップ画面の「ジャパネットグループ中途採用エントリー」から動画を撮影する。内容は「応募理由」と「最近ワクワクしたこと」について約1分でプレゼンするというものだ。
学歴や経歴の良さより、企業理念に共感した人に自分の言葉で思いを伝えてほしい
近年、新卒を対象にした一風変わった採用方式は多いが、中途採用ではあまり見られなかった。同社広報担当は「『ジャパネット』と聞くと、テレビショッピングのイメージが先行してしまうかもしれませんが、商品の仕入れからアフターフォローまでさまざまな職種があります」と説明。
そのため学歴や経歴で判断するのではなく、同社の「『商品』の良さを徹底的に伝え、その商品を通してお客様の『今』を豊かにし、感動をお届けすることを大切にする」という企業理念に共感した人が、自分の言葉で思いを伝えられよう動画での応募を取り入れたという。
現在、動画採用を実施しているのは中途のみだが、今後は新卒でも多くの人に応募してもらえるよう「さらに磨きをかけたコンテンツを企画予定」だという。
サンプル動画では、ワクワクしたことに「子どもがベランダで育てているトマト」
現在、中途採用エントリーのページには、動画サンプルが掲載されている。机の上に置いたスマートフォンから撮影されており、男性が自身の経歴に絡め約30秒応募理由を語っている。ここまでは普通だ。
残りの時間を使って、最近ワクワクしたという「子どもがベランダで育てているトマトの成長」について話している。同社のテレビショッピングにありがちな、過度な表現はないが、応募者の人となりが少し垣間見えたように感じられた。
今回の募集は全職種。アプリでの動画応募を通過すると、論文と面接の一次選考を経て、最終選考となる。