ミス・アメリカが水着審査を今年から取りやめると発表した件で、作家の室井佑月さんが「嘘くさい」と正直すぎるコメントをしていた。
米国で100年の歴史を持つミスコンテスト「ミス・アメリカ」の運営団体が、今後は「見た目や体つきで審査しない方針」を示し、審査項目から水着とイブニングドレスを除外すると発表。議論が起きている。(文:okei)
「こっちに参入してきて容姿で判断するなっておかしくない?」
6月6日放送の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)でもこの報道をとりあげ、コメンテーターの間で賛否両論出ていた。室井さんはこの改革に反対だといい、不満げな顔で「なんか?くさくない?容姿で判断しないって」と批判。
「だったら別に他のものを目指すっていうのもあるでしょ。例えば小説書いたりとか、何だってあるじゃない弁論大会とか。こっちに参入してきて容姿で判断するなっておかしくない?」
と不満をそのまま口にした。
見た目の美しさを審査するのがミスコンの前提なのに、それを除外するなら別ジャンルだという主張だ。しかし、そうは言っても当然美人が勝ち上がっていくだろうが、ビキニなど「肉体を見世物にする」場面は排除するのが昨今の流れだ。
番組では「容姿で判断しないミスコンをどう思うか」と街頭インタビューしていたが、8割が「反対」だった。反対派の意見としては、「見た目が良くなければ中身を見ようとは思わない」「中身はウソをつける」という声や、「外見で判断するものと別でやればいい」と室井さんと同意見の人も。一方、賛成派は「中身と外見は違う」などの意見が出ていた。
遠野なぎこ「こういう役割を担いたい女性は結構いる」
こうした声を聞いた後、大竹まことさんは「まあねえ」としながら
「危険を覚悟に言うとだね、外見だけで生きていこうとする女もいるよなあ」
とコメント。室井さんは激しく同意し、「そうしたかったあ!なんか観賞用の女になりたかった!」と笑いながらぶっちゃけた。
女優の遠野なぎこさんは、「強制されているわけじゃなくて、自分に自信があって評価されたくて出てくるわけだから、そういう人の場を奪う必要はないんじゃないですか。こういう役割を担いたい女性は結構いますので」と、こちらも変更に異を唱えていた。
今年1月にはF1でレースクイーン(グリッドガール)が廃止されるなど、女性を見た目で品評することをやめる動きは止まらない。時代の波として受け止めるべきなのかもしれないが、100年の伝統があるというミスコンの審査基準を変えるのだから、賛否両論出るだろう。
スタジオでは湯山玲子さんだけが「賛成」派で、フェミニズム的な立場から解説を試みるも、室井さんの「ほかを見ないで美しさだけで審査してほしい。そっちのほうが公平な気がしちゃう」との主張に押しやられていた。