2018年のWRC世界ラリー選手権は6月7日、第7戦イタリアのシェイクダウンが行われ、前戦ポルトガルに続き、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)がトップタイムを記録した。
地中海に浮かぶイタリア・サルディニア島の未舗装路(グラベル)を舞台に争われるラリー・イタリア・サルディニア。競技開始前にマシンを最終チェックするシェイクダウンは競技の中心地であるアルゲーロにほど近いオルメードで行われた。
この3.51kmのシェイクダウンステージで、ラトバラは4回目の走行で1分53秒9を記録。2番手につけたヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)に対し0.8秒差をつけてシェイクダウン最速となった。
走行後、ラトバラはWRC公式サイトに対し、「レッキ(下見走行)にはこれまで以上に時間をかけた」と第7戦への意気込みを語った。
「いくつかの場所ではクルマを止めて、(道路上の)石をどけたり、岩の周りを歩いて入念にチェックしたよ」
「通ってはいけない場所や、岩が隠れているような箇所もしっかりと確認した。マシンへのダメージを避けるため車高を上げて挑むつもりなんだ。だから、コーナーをあまりアグレッシブに攻めるつもりはない」
「(前戦の)ポルトガルからイタリアまでは時間が限られていたから、サスペンションになにかすることはできなかった。ただ、あの時(ポルトガルではサスペンションを破損しデイリタイア)は僕がアグレッシブすぎたことは間違いない」
3番手にはポイントランキング首位のティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が続いた。
またエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)、オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)もヌービルと同タイムで4~5番手に続き、トヨタはチームとして仕上がりの良さをみせつけている。
シリーズ6連覇を目指すセバセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)は1本目の走行で岩に乗り上げた影響でボディワークにダメージがあり6番手。またアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)も同様のアクシデントがあり9番手だった。
ラリー・イタリア・サルディニアはこのあと、現地17時よりセレモニアルスタートが行われた後、18時(日本時間8日1時)よりアルゲーロにある元モトクロス用トラックを舞台に、2kmのSS1が行われる。
このSS1は2台のマシンが同時に走行してタイムを競うスーパーSS形式としての開催となる。