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2019年新設の電動バイクレース『MotoE』、レースウイークのスケジュールなどが決定

2018年06月07日 17:31  AUTOSPORT web

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MotoGP第6戦イタリアGPで『エネルジカ・エゴ・コルセ』のデモランを行ったビアッジ
2019年からの開催を目指す電動バイクで争われる新シリーズ、『FIM Enel MotoE World Cup』について2回目の会議が行われ、ウイーク中のスケジュールや公式テスト日程、供給タイヤ本数などが決定された。

 MotoEは、MotoGPをプロモートするドルナスポーツが新設した電動バイクによるチャンピオンシップ。2019年の開幕に向け、車両はイタリアの電動バイクメーカー、Energica Motor Company(エネルジカ・モーターカンパニー)のスーパーバイク『Energica Ego Corsa(エネルジカ・エゴ・コルセ)』のワンメイク、タイヤサプライヤーはミシュラン、ヨーロッパ圏での全5戦開催予定であることなどが発表されている。

 MotoEについての会議はMotoGP開幕戦のカタールで行われた第1回に続き、今回で2回目の開催。なかでも重要な議題となったのは、レースウイークにおける暫定タイムスケジュールだ。

 まず金曜日に30分のフリー走行を2回実施、土曜日に公式予選『E-Pole』が行われる。決勝レースは日曜日、全クラスのウオームアップセッション後にその日の最初のレースとして開催されることで合意した。

 2018年のMotoGPスケジュールで考えた場合、MotoGPクラスのウオームアップ走行と、Moto3クラスの決勝レースの間にMotoEの決勝レースが行われることになる。今回は決勝レースの周回数について新しい言及はなかったが、以前の発表では10周が予定されているということだ。

 また、参加チームについて、これまでにMotoE参戦が決定しているテック3レーシング、LCRチーム、マークVDSレーシング・チーム、プラマック・レーシングなどに加え、今回、ここにアジョ・モータースポーツが名を連ねることになった。

 MotoGPクラス参戦チームは各2名のライダー、Moto2クラスとMoto3クラス参戦チームは各1名のライダーのエントリーとなることに変わりはない。

 公式テストの日程も更新された。11月下旬にへレス・サーキットでの開催になるという。

 技術面としては、各レースでの供給タイヤ本数が確定した。スリックタイヤはフロント4本、リヤ5本。レインタイヤはフロント3本、リヤ4本が用意され、グランプリごとに同一のスペックになるという。

 共通のデータロガーも各チームに提示された。サプライヤーに関してはまもなく発表予定とのこと。パーツリストについても同様で、各チームはセットアップや調整についての説明を受けた。

 さらに、タイトルスポンサーであるエネルが供給する充電設備が備えられる『E-パドック』についての暫定計画や、9月と10月にエネルジカが各チームスタッフ向けにトレーニングプログラムを行うことなどが説明された。

 MotoGP第6戦イタリアGPでは、元ロードレース世界選手権(WGP)250ccクラスチャンピオンであり、元スーパーバイク世界選手権(SBK)チャンピオンであるマックス・ビアッジによるMotoEワンメイクマシン『エネルジカ・エゴ・コルセ』のデモランが行われた。次戦第7戦カタルーニャGPでは、元WGP 500ccクラスチャンピオン、アレックス・クリビーレのデモランが予定されているという。

 徐々に詳細が明らかになっていくMotoEだが、やはり気になるのは参戦ライダー。どんなライダーがこのチャンピオンシップで戦うことになるのか、発表が待たれる。