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鈴鹿10時間:HubAuto Racingがフェラーリワークスドライバーを起用へ

2018年06月07日 16:31  AUTOSPORT web

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ブランパンGTシリーズ・アジアに参戦するHubAuto Corsaのフェラーリ488 GT3
鈴鹿サーキットは6月7日、今季から新たに開催される『第47回サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レース(SUZUKA 10H)』にエントリーしているHubAuto Racingが、フェラーリのワークスドライバーを起用すると発表した。

 2017年までの鈴鹿1000kmに代わって、GT3カーの世界一決定戦として8月24~26日に開催される鈴鹿10時間。すでに30台以上のエントリーを集めており、本場ヨーロッパのワークスチームも参戦を予定している。

 そんななか、アジアでさまざまなレース活動を展開しており、ブランパンGTシリーズ・アジア(BGTA)では2台のフェラーリを走らせている台湾のHubAuto Racingが、フェラーリのファクトリードライバーをエントリーさせることになった。

 チームはBGTA同様2台のフェラーリ488 GT3で参戦する予定だが、1台はダビデ・リゴン、ミゲル・モリーナ、マット・グリフィンという3人でプロクラスに。もう1台はHubAuto Racingの代表でスーパー耐久の経験ももつモーリス・チェン、そしてニック・フォスター、レオ・イェ・ホンリーというラインアップとなった。

 プロクラスにエントリーしたリゴンはWEC世界耐久選手権でAFコルセのフェラーリを駆り16年にランキング2位を獲得した経験をもつほか、モリーナはDTMの経験もある。ベテランのグリフィンもブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップのタイトル等、さまざまな栄光を獲得している。

 また、プロ-アマにエントリーもチェンは鈴鹿を良く知るほか、ホンリーも全日本F3選手権参戦で鈴鹿の経験があり、フォスターもブランパンGTシリーズ・アジア参戦で先に鈴鹿を走ることになる。

「幸運にも、これまで僕はさまざまな名コースで走る機会を得てきたけれど、鈴鹿は『生きてるうちにやりたいことリスト』の最後にとっておいたものだった。それをようやく今年果たすことができるんだ。この挑戦をどれだけ楽しみにしていたか、うまく言葉では表せないくらいだ」というのはマット・グリフィン。

「僕たちのなかではダビデ(リゴン)しか経験がないけれど、マラネロには良いシミュレーターがあるから、ミゲルと僕も困らないと思う」

「今回のプログラムはすべてうまくいっていると思う。今年はじめにデイトナでミゲルとはいい仕事ができたし、彼とダビデも昨年スパ24時間で良いレースをしていた。お互いによく知っているし、HubAuto Racingについてもエンジニアリングが強い、という良い評判を耳にしている。フェラーリも彼らに多大なサポートをしているし、日本には勝つために行くつもりだ」

 今回のHubAuto Racingをはじめ、今季の鈴鹿10時間には他のメーカーもワークスドライバーを起用するのが確実視されている。今後ドライバーラインアップが明らかにされていくのが楽しみなところだ。