6月6日、マン島TTレースのTT Zeroクラスで決勝が行われ、TEAM MUGENがコースレコードを更新するタイムで優勝、そして3位表彰台を獲得。同クラスでの5連覇を成し遂げるとともに、クラス初の平均車速120マイル超えを達成した。
マン島の決勝はタイムトライアル形式で争われ、TT Zeroクラスは1周限りのタイムアタックとなる。ほかのクラスが数周のアタックを行うのに対しこのクラスがワンラップアタックなのは、各チームのバッテリー性能、容量にばらつきがあるためだ。
電動バイク『神電 七』と、マイケル・ルター、リー・ジョンストンというライダーラインアップで決勝に挑んだTEAM MUGEN。最初にアタックを開始したのはルターだ。そのルターは1周約60キロの一般公道コースを走り切り、18分34秒956をマーク。このタイムは2015年にジョン・マクギネスが記録したそれまでのコースレコードを20秒以上更新するものだった。
新コースレコードを樹立したルターによって、TEAM MUGENは5連覇を達成。さらに平均車速121.824マイル(時速約196.05キロ)を成し遂げた。この勝利は、ルター自身6度目となるTT Zeroクラスの優勝でもあった。
ルターのチームメイト、ジョンストンはコース終盤にチェーンが脱落するトラブルに見舞われ一時ストップを余儀なくされたものの、すぐに修復してコースに復帰。21分26秒668で3位表彰台を獲得している。
このふたりに割って入ったのはノッティンガム大学のダレイ・マシソン。タイムは18分58秒600だった。電動バイク『韋駄天X』で5年ぶりにマン島へ参戦し表彰台獲得を目指したチームミライは、決勝に出走はしたもののコース途中でストップしたという。