特にそのレベルの高さを感じさせたのが、2017年の『SUZUKA Race of Asia』。このレースと、それに続く富士スピードウェイでのレースでは日本チームがスポット参戦したが、ヨーロッパ基準に合わせたハイレベルなレースに、ひと筋縄ではいかない戦いを強いられた。もちろん日本チームのレベルも高いのは間違いないのだが、アジアの舞台で戦うにはある意味での“慣れ”が必要であることを痛感させたのだ。
2018年はすでにマレーシア・セパンサーキットでの第1戦が行われており、このレースには29台のGT3カー、そして近年そのコストのリーズナブルさで続々と台数が増えるGT4カーがエントリーした。シリーズの主役と言えるのは、昨年もチャンピオンを獲得したメルセデスAMG GT3を走らせるGruppeM Racing Team。メルセデスの力が入れられた強力なラインアップで、昨年も『SUZUKA Race of Asia』で1勝を飾っているほか、2018年第1戦でも2勝を挙げている。
これに対抗すると思われるのが、アウディR8 LMSを走らせるPhoenix Racing AsiaやAbsolute Racing、OD Racing Team WRT、ランボルギーニの強力なバックアップを受けるFFF Racing Team by ACM、フェラーリを走らせるHubAuto Corsa、ポルシェのアジアにおける主要カスタマーであるCraft-Bamboo Racingといったところか。