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メルセデスF1の新パワーユニットに問題発生。カナダでのアップグレードを急遽中止に

2018年06月07日 11:01  AUTOSPORT web

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2018年F1第6戦モナコGP バルテリ・ボッタス(メルセデス)
メルセデスは、F1カナダGPでパワーユニットのアップグレードを行う予定だったが、これを延期することを決めた。

            
 メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフは、第7戦カナダに向けて、ワークスチームとカスタマーチームであるウイリアムズとフォース・インディアの全車のために新パワーユニットを用意していることを明らかにしていた。

 しかしメルセデスは6日、「品質の問題」が発覚したとして、新スペックのパワーユニットの導入を次のフランスGPに延期することを決めたと発表した。
               
「2基目のPUを今週末に導入したいと考えていたが、品質の問題により、1レース遅らせることになった」とメルセデスのスポークスパーソンがコメントしたとCrash.netが伝えた。

「メルセデスPU搭載車は、今週末は1基目のPUで走行する。新しいユニットはフランスで導入される」

 パワーが重要なサーキット・ジル・ビルヌーブを、寿命に近づいたパワーユニット・エレメントで戦わなければならないという懸念を、メルセデスは打ち消している。

 メルセデスのスポークスパーソンは、カナダで使用するエンジンは、元々7月末のハンガリーで再利用する予定になっていたため、マイレージに余裕があると述べたとBBCは伝えた。同じ1戦分としても、ハンガロリンクはカナダとは異なり、低速でパワーの重要度が比較的低い特性のサーキットだが、メルセデスは今回フレッシュエンジンに交換しないことによる大きな影響はないと主張している。
       
 ルノーは以前からカナダにアップグレード版パワーユニットを持ち込む予定だと述べているが、ワークスチーム、レッドブル、マクラーレンの各マシンのプランは明らかになっていない。ホンダはトロロッソのピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーのマシンに新パワーユニットを搭載する見込みだ。フェラーリも今回、ワークスチーム、ザウバー、ハースのためにアップグレード版パワーユニットを用意してくるといわれている。