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『スター・ウォーズ』アジア系女優、インスタ投稿を全て削除 差別コメントに堪えかねて

2018年06月07日 10:32  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ケリー・マリー・トランの苦悩は大きく…(画像は『Star Wars 2017年4月14日付Facebook』のスクリーンショット)
映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』に出演し話題になったケリー・マリー・トラン(29)だが、公開後は人種差別、またセクハラ発言などを受けておおいに苦しんだとのこと。それゆえにケリーはある行動に出たという。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』への出演で、純真かつ勇敢なキャラクター“ローズ”を演じ話題を集めたケリー・マリー・トラン。アジア系の女性キャラクターが同シリーズで比較的大きな役を演じたことも大きな話題になったが、その一方で差別やセクハラに該当するコメント、さらには暴言をたびたびSNSなどに書き込まれるという「非常に苦い経験」をした。

そこでケリーはインスタグラムの投稿を全て削除。アカウントは今もあるものの、写真は1枚もない状態になっている。ちなみにケリーの両親はベトナム戦争の後に国を逃れ、アメリカへ。ケリーはカリフォルニアで生まれたが、ベトナム系であることを理由に差別的なコメントを書かれていたという。あるページには「愚かだ」「自閉症だ」と根拠のないことも書かれており、ケリーの受けた心の傷がいかに大きかったかは想像に難くない。

しかし今回の件でケリーを擁護する声も噴出しており、Twitterには以下のようなコメントも多々見受けられた。

「インスタグラムでフォローしていた人達ならわかるはず。彼女はすごく素敵でポジティブな人なのに。」
「映画を嫌ってもいい。キャラクターを嫌うのもいい。でもケリー本人を侮辱した人は、本当の『スター・ウォーズ』ファンなんかじゃない。」

悪質なコメントに深く傷ついたケリーだが、ファンの多くは一部の非常識な者に対する嫌悪感を露わにしている。「わざわざ時間を割いてなぜ嫌がらせをするのか?」と考える常識のあるファンが多いことは、『スター・ウォーズ』ファンにとっては救いである。

画像は『Star Wars 2017年4月14日付Facebook』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)