トロロッソのブレンドン・ハートレーの代役を探すレッドブルが、マクラーレンに対しリザーブドライバーのランド・ノリスの貸し出しについて打診したと報じられている。マクラーレンはこれを断ったということだ。
レッドブルの首脳陣は、ハートレーのパフォーマンスに不満を持っているといわれている。すでにシーズン途中での解雇を検討しているという説もあるが、レッドブルの育成プログラムのなかにはすぐに代わりを務められるようなドライバーがいない。
BBCは、レッドブルは今季途中から(オーストリアGPからともいわれる)、ハートレーの代わりにノリスをトロロッソのレースドライバーに起用することを望んでいたが、マクラーレンはそれを承知しなかったと報じた。
マクラーレンのリザーブドライバーを務める18歳のノリスは、将来有望な若手として注目を集めており、昨年ヨーロピアンF3でタイトルを獲得、今年F2に昇格し、第4戦終了時点でランキングトップに位置している。
マクラーレンのスポークスマンは「他のチームが我々のドライバーにアプローチするとしても驚かない。我々同様、彼らの才能を認めてのことだろう」とコメントした。
この件についてトロロッソからはコメントが返ってこなかったというが、トロロッソ側は2019年もノリスを残留させることが可能な契約を望んでいたとBBCは報じている。
マクラーレンは2019年のドライバーラインアップをまだ決定しておらず、フェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンが残留するかどうか定かではないが、どちらかが離脱する場合はノリスを昇格させたい考えでいるはずだ。しかしマクラーレンが10月までにレースシートを確約できない場合、ノリスは自由に他のチームに移籍できるという取り決めになっているともいわれる。
こういった状況を考慮した上で、レッドブルとトロロッソはノリスの獲得を断念することなく、新たなオファーを出すかもしれないとの推測もなされている。