「飼えなくなったから」「要らなくなったから」という理由でペットを捨てる人がいるが、このほど捨てた犬の体に油性ペンで落書きをした元飼い主の女が逮捕された。無事に保護された犬は動物愛護協会に引き取られ、現在は新しい飼い主が見つかったようだ。『TODAY』『Fox 32 Chicago News』『Chillicothe Gazette』などが伝えている。
犬は生後5~6か月のラブラドールミックスの仔犬で、頭や胴体には油性ペンで「FREE(タダ)」「I am gift from God(神様からの授かりもの)」「Good Home Only(良い家にだけ連れてって)」という落書きがされてあった。保護された仔犬はその後、非営利団体「Ross County Humane Society(ロス郡動物愛護協会)」に連れて行かれ、奇跡を意味する「マーヴェラ」と名付けられた。
年間1,200匹の犬を引き取っているという「Ross County Humane Society」では、例外もあるが通常は飼えなくなった飼い主の代わりに同団体が面倒を見るという条件で50ドルの引き取り料(約5,500円)を受け取るシステムになっている。これまでにも様々なケースを目にしてきた責任者のジェン・トーマスさんは、「飼えなくなったからといって、捨てるということだけが選択肢ではありません。常にいろんな選択肢があり、容易ではないですが捨てるよりもずっといい方法もあるのです」と、「飼えなくなったから捨てる」という決断をすぐに下してしまう無責任な飼い主に訴えている。