南フランスに拠点を置くMotoGPのサテライトチーム、テック3は、現在チームに所属するハフィス・シャーリンを2019年シーズンも継続起用することを発表した。
2月にヤマハとのパートナーシップ終了を発表したテック3。2019年からは新たにKTMとパートナーシップを締結して最高峰クラスに挑む。5月には、Moto2クラスで活躍するポルトガル人ライダーのミゲール・オリベイラの起用を発表しており、残りのひと枠が誰になるかが注目されていた。
継続起用が決まったシャーリンは、体調上の理由により2018年シーズンを欠場することになったジョナス・フォルガーの後任としてテック3に加入。マレーシア人初のMotoGPライダーとして最高峰クラスを戦っており、現在はランキング16番手でルーキー勢のトップにつけている。
テック3からの継続参戦が決まったシャーリンは「信じられないよ」と次のようにコメント。
「テック3ファミリーに残る機会をくれたエルベ(・ポンシャラル)に感謝したい。彼はKTMファミリーに加わる機会も同時に与えてくれた」
「2019年のために僕は懸命に働くだろうし、今シーズンほど驚くべきでことではないから、入念に準備するだろう」
チームマネージャーのポンシャラルは、シャーリンの継続起用についてこうコメントしている。
「今日は私とテック3チーム全員にとって特別な日だ。ハフィスが初めて我々のバイクに乗ったときは、まるで夢のようだった。彼は誰もが考えていた以上に速く、我々はそのことを誇りに思っている」
「マレーシア人として最高峰クラスに初めて進出したライダーであることは、大きな成果であることは分かっている。デビュー戦でポイントを獲得し、それ以来、ルーキー勢のなかで一貫して戦ってきた」
「彼はとても特殊な性格の持ち主だ。良い若手ライダーであり、謙虚で教育的、働き者、学習意欲が高く、誰からも愛されている。知っての通り、私はチームを家族と考えている。ガレージ内ではその雰囲気を作り出すように努めているんだ。彼はそのなかに上手く溶け込み、誰もが笑うようになった」
「1年目は学習する上でとても重要だ。私は彼に直ぐ2年目の契約を与えたいと思った。彼にとって、2年目はさらに重要となるかもしれない」
「KTMとともに我々は新たなプロジェクトへ移行する。チームには4台目のKTMマシンが投入され、それはミゲール・オリベイラ、ヨハン・ザルコ、ポル・エスパルガロと同じマシンとなる。これはすばらしいチャレンジだ」
「我々は2019年に向け最高のライダーを獲得したと考えている。ミゲール・オリベイラとハフィス・シャーリンのふたりが強力なパッケージになるだろうと確信している」