レプソル・ホンダでMotoGPに参戦するマルク・マルケスが、レッドブルとホンダの協力のもと、初めてF1マシンをドライブした。
MotoGPで4度タイトルを獲得した経験を持つマルケスは、5日、オーストリアのレッドブルリンクで、プロモーションイベントとして、2018年のトロロッソ・ホンダカラーのF1マシンを走らせた。使用されたマシンは、レッドブル・レーシングの2012型マシンRB8であるとみられている。
当日はレッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコ、メルセデスF1のノンエグゼクティブチェアマンであり3度のF1チャンピオンのニキ・ラウダ、元F1ドライバー、マーク・ウエーバーが同行。マルケスは、ウエーバーのアドバイスを受けながら、初めてF1マシンのステアリングを握った。
「世界最速のマシンでレースをすることが昔からの夢だった」とマルケスは語った。
「昨夜はよく眠れなかった。信じられないような体験だ。僕のキャリアのなかのハイライトであることは間違いない」
「MotoGPとは全く違う。まず、視界が制限されていることに苦労した。ブレーキングディスタンスやコーナリングのタイミングも全く違うんだ。F1マシンはダウンフォースが強力で、コーナーが連続するところを走っているとすごく楽しい」
25歳のマルケスは、F1への転向の可能性について聞かれ、こう答えた。
「当面はMotoGPに集中していく。でも、数年後、F1参戦を真剣に検討する可能性はないとはいえないよ!」