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KinKi Kids 堂本光一、“気まま王子”の一面 ファンを魅了し続ける素のトークに注目

2018年06月06日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 KinKi Kidsの堂本光一が、6月8日よりGYAO!で新番組『光ちゃん、これやってみない?』(全6話)を配信する。また、7月からはシェイクスピア作品『二人の貴公子』を原作とした新作ミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語-』(東京・帝国劇場)にも出演。ミュージカル界のプリンス・井上芳雄との夢の共演を果たすことでも話題になっている。


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 『光ちゃん、これやってみない?』では、1級小型船舶操縦士の資格を活かしてクルージングを楽しんだり、大好きな車の試乗体験をしたりと、光一の特技・趣味を存分に発揮するバラエティとなりそうだ。また、光一といえば2000年から続くミュージカル『SHOCK』シリーズの座長を務め、同一演目の単独主演歴代2位という記録を更新中だ。10年以上前から温めてきた新作ミュージカルに挑戦したいという気持ち。しかも、食事をしながら「共演できたら」と語り合った井上との強力タッグというのだから、まさに時は満ちたと言えるだろう。


 努力が記録になる男・堂本光一だが、彼の魅力はその華々しいキャリアだけではない。アイドルらしからぬ振り切った素の部分を惜しげなく披露することでもファンを魅了し続けている。その素が知れるのが、1994年から続くレギュラーラジオ『KinKi Kids どんなもんヤ!』(文化放送)。基本的には声を張らず、トークも無理に広げない。光一自身も「世界でいちばんテンションの低いラジオなら世界記録作れそう」と、つぶやいたほどだ。


 また、過去には(直前に『KinKi Kidsブンブブーン』(フジテレビ系)の収録でお酒を飲んだため)ろれつが回らないほど酔っ払い堂本剛にツッコまれながらの放送回があったり、ただただ「おっぱいがいっぱい」を口ずさむ回があったりと、この番組での光一は常に自由奔放な印象だ。もちろんリスナーも番組スタッフも、そして相方の剛も、ありのままの光一を愛でてきたのだから、ある意味ではみんなでこの気ままな王子様を育ててきたように思う。


 そんな光一が、5月28日放送回では「(テンションが低いのは)番組として長くやらせていただいてるからこそ」と弁解する一幕があった。「たとえば、どっか違うところで新番組を立ち上げます、みたいになったら、ここまでの感じではしないね。もうちょっと番組として成立しそうな感じでやるかな……」と話すと、番組スタッフが思わず「成立してない?」と吹き出してしまう。「アハハ、成立してないとかじゃなくて! それを受け止めてくれてる番組スタッフと文化放送さん、えー、みなさんのおかげなんですよ。これが」いつもドS口調で歯切れのいい光一とは異なる、言葉を模索しながらのトークが続く。


 「いちばん素じゃないですか。素の部分を聴けるっていうのが、この番組としての大きな部分だと思うんですよね。そりゃ頑張って作ろうと思えば作れますよ。あえて、いや、あえてテンション低くしてるわけではないけど、あえてテンション上げる必要性……いや“(テンション)上げろよ”って、思われるかもしれへんけど。この番組の良さというか、そこに甘えるわけではないけど、ありがたさというのを感じながら。“なんねんコイツ“って思われるかもしれへんけど、このラジオが届けばいいかなと。はい、すみません(笑)」と、素直な感謝を伝えようとすると、つい照れが出てしまうようだ。


 だが、その後のお便りではいつもの切れ味を取り戻した光一。「山P(山下智久)が自分のラジオでティラミスの響きがエロい」と語っていたことを受けて、「そんなエロさは感じないかな。うーん、やっぱおひたしですよね。おひたし! うーん、これに敵うのは出てこないね。ティラミス、ティラミス、うーん、うーん……まあ、ええわ(笑)」とバッサリ。打てば響く美しき貴公子でありながら、素はローテンションな気まま王子の光一に、今後も翻弄されていく日々を楽しもうではないか。(文=佐藤結衣)