ホンダ・レーシング(HRC)が、MotoGPクラスに参戦中のダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ・チーム)との契約を、2018年シーズン限りで終了することを発表した。
HRCとペドロサとの関係はロードレース世界選手権における3クラス、18年に及ぶ長きにわたるものだった。ペドロサはチャンピオンシップに参戦を開始した2001年からホンダマシンを駆り、125ccクラスで1回、250ccクラスで2回チャンピオンに輝いた。
2006年に最高峰クラスにステップアップしてからは、13年もの間レプソル・ホンダ・チームに所属。これまでにMotoGPクラスで優勝回数31回、最高ランキング2位を3度獲得している。
HRC代表取締役社長の野村欣滋氏はペドロサへの謝意を表した。
「今日は私にとって悲しい日になりました。HRCを代表して、この20年間、ダニが一生懸命に、継続的に働いてくれたことを感謝したいと思います。彼の成功を願っています。ありがとう、ダニ」
長きにわたるパートナシップを解消することになったペドロサ自身も、「HRCで過ごしてきた、すばらしい成功に感謝したい」とコメントを発表している。
「僕はライダーとしてだけではなく、人としてもHRCとともに成長してきた。これからもいつも、記憶と心の中にHRCがいるよ。人生のなかでは新しいチャレンジが必要で、今が変化のときだと感じている。ありがとう、HRC」
ペドロサのレプソル・ホンダ・チーム離脱が確実となり、その身の振り方が注目されるところ。さらにトップライダーとしては、ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ・チーム)がいまだその去就を明らかにしていない状況だ。今回の発表で、ストーブリーグの話題がますますにぎわってくることだろう。