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プレマ・セオドール・レーシング ヨーロピアンF3第2戦ハンガロリンク レースレポート

2018年06月05日 11:31  AUTOSPORT web

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レース2で2位となったマーカス・アームストロング
Rd.2 ハンガロリンク
プレマ・セオドールレーシング 3レース連続表彰台を獲得

6月1日/金曜日
予選
 2018年 ヨーロピアンF3第2戦ハンガロリンク。ハンガリーのブダペスト郊外に位置するテクニカルなサーキットで暗く重い雲が空を覆う高い気温の中、予選が行われました。

 FDAドライバーの#1 周冠宇。予選で3番手をマークし、チームメイトの#4ミック・シューマッハーとセカンドローを分け合い、FDAルーキードライバーの二人、#8 マーカス・アームストロング、#10 ロバート・シュワルツマンはそれぞれ5番手、6番手に付け、それに続き#7 ラルフ・アーロンも7番手を獲得。

 プレマセオドールレーシングは3番手から7番手を独占しレース1を迎えることとなりました。

6月2日/土曜日
レース1
 ハンガロリンクの第1レース。シグナルアウトと共に一斉にスタート。1コーナーではさらなる上のポジションを目指し混戦状態となる。2コーナー迄に順位は安定し、2位ラルフ・アーロン、3位 周冠宇、4位・5位にはロバート・シュワルツマン、ミック・シューマッハー。レースはそのまま順調なペースで周回を重ねてチェッカー。

 2位でチェッカーを得たラルフ・アーロンだったが、スタート時#27 ダニエル・ティクトゥム(モトパーク)の接触により5秒のタイム加算のペナルティを受け5位へ降格。その結果、周冠宇2位、ロバート・シュワルツマンは3位表彰台を獲得。ミックは4位、マーカスはリタイアに終わった。

予選2
 暗い天候のなか、予選2がスタート。レース1で2位表彰台を獲得した周が3番手、マーカスが4番手、ロバート7番手のグリッドを獲得。ミック、ラルフはそれぞれ11番手、15番手からスタートする。

 レース3では、予選2のセカンドベストのタイムが採択されグリッドが決定する。マーカスが3番手、周は5番手、ロバートは6番手と前列のグリッドを得た。ミック9番手、ラルフは15番手からスタートする。

6月3日/日曜日
レース2
 土曜日の重苦しい空模様から一転、青空の下でレースはスタート。スタート直後の混乱の中、3番手スタートの周が4番手へとポジションを落とす。一方レース1で残念な結果に終わったマーカスはそれを払拭するかのように、3コーナーまでにポジションを二つ上げて2番手につく。

 順調なペースでレースは進み、マーカスは2位表彰台を獲得。周は4位、ロバートは5位、ミックは7位、ラルフは12位でレースを終えた。

レース3
 ハンガロリンクを締めくくるレース3。レース1、2とポディウムを獲得したプレマ・セオドールは勝利を狙う。

 レース2でスタート直後にポジションを2つ上げたマーカスはここでも更に順位を上げる為、ここでもオープニングラップで果敢な攻めを見せる。しかしそれが裏目に出てしまい、ティクタムとの接触によりサスペンションを痛めリタイアを余儀なくされる。

 一方今シーズン、未だポディウムを獲得していないミックがついにその力を発揮。9番手からスタートしたミックは、このラップ6で一気に3台のオーバーテイクを見せ3位に浮上。ミックはそのままポジションを守りきり、今シーズン初の表彰台に上がった。

 周は5位、ラルフは7位でレースを終え、ロバートは接触によりリタイアとなった。

#1 周冠宇のコメント
 予選1での結果は、ポールを狙うに良いポジションでした。しかしレース1のオープニングラップではみんなが良いスタートだったため混戦状態になり、なんとか一度は奪われた3位のポジションを守る事ができました。

 予選2は簡単ではありませんでしたが、レース2/3では良いポジションを得ることができました。レース2/3とポイントを獲得しましたが、スタート直後のポジション争いについては納得できていません。クラッチの問題を抱えながらのレースではありましたが…。

 一方でハンガロリンクは開幕戦ポーと比較して、最も多くのポイントを獲得した週末であり、その点については非常に満足しています。

#4 ミック・シューマッハーのコメント
「予選1はアンダーステアの兆候がマシンにありました。ドライビングをマシンに合せ、4番手を獲得することができました。FPではトップタイムを出せて良い状態で予選を迎えました」

「レース1はオープニングラップで順位を一つ落としましたが、ペースが良かったので結果的に4位でレースを終えました。しかし予選2では良いグリッドを獲得することができませんでした」

「レース2は11番手スタートでしたが、順位を上げ7位で終えることができました。レース3は序盤に3位までポジションを上げる事ができました。その後、タイヤを惜しまずに使い切り、ポジションを守り切ることができました。前を走っている#65 エナム・アーメド(ハイテック)と#27 ダニエル・ティクタム(モトパーク)は本当に速いペースだったので、この結果には満足しています」

#7 ラルフ・アーロンのコメント
「FPではブレーキに問題を抱えていました。チームでセッティングをしたのですが、予選で全てを改善するには至りませんでした。しかし少しずつマシンは良くなり、自分のドライビングに自信を持って、レース1を迎えることができました」

「レース1は非常にペースが良く、2位にポジションを上げることができましたが、オープニングラップの接触によりペナルティを受け、5位という結果でした。予選2は、思うように行きません。グリップがなく、問題が解決しないまま予選を終えることになりました」

「レース2・3ではポジションを上げることができましたが、全体的にペースが良かったとは言えません。週末のレースで陥ったマシンの状態やレースペースから次に活かす必要があります。次のラウンドに向け頑張っていきます」

#8 マーカス・アームストロングのコメント
「予選でのマシンの状態はとても良かったです。もう少し上を狙えたはずですが、うまくいきませんでした。レース1はとても良いスタートでした。しかし他のマシンに接触され左リヤタイヤがパンク。リタイアとなりました」

「予選2はそれほど悪くありませんでした。安定してタイムを取ることができましたし、マシンも良い仕上がりでした。レース2のスタートはとても良く、エナムの後ろにつくことができました。速いペースで走れていたので、エナムを抜くこともできると思いましたが、なかなか難しい状態でした」

#10 ロバート・シュワルツマンのコメント
「予選は100%満足していませんが、上々の出だしだと思っています。レース1は濡れた路面からのスタートとなりました。他のマシンがコーナーで膨らんでいるのを見て、ポジションを失いつつもブレーキを早めにし、コーナーのインにつけるようにしました。この作戦が上手くいき、上のポジションを獲得できました。F3初の表彰台はとても嬉しい結果です」

「レース2でのペースは非常に安定しており、ポジションをあげることができました。レース3では、オープニングラップの接触により残念ながらリタイアとなりました。次のラウンドでは良い結果を出せることを楽しみにしています」