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JLOC スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート

2018年06月05日 10:51  AUTOSPORT web

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JLOC スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート
公式予選
日付:2018年5月19日(土)
天候:晴
予選結果:88号車 14位、87号車 18位
観客動員数:2万0000人

88号車がQ1突破も、Q2タイム抹消で14位と残念な結果
 今まで恒例の1000kmレースから300km通常フォーマットとして開催される今年の鈴鹿。昨年のダブル表彰台の再来を願いレースウィークをむかえる。

 晴天ながらも公式練習からかなり風の強いコンディションで、セットアップなどにも迷いが出る一瞬などもあった。

 予選は88号車が今回もQ1を突破、87号車はわずかな差でQ2進出を逃した。Q2はマペッリ選手が力走するも4輪脱輪のペナルティーで14位となった。

87号車 エンジニアSeiji Hirai コメント
 公式練習は前回レースでのバランスが良かったので、その延長のセットアップで走行を始める。微調整によってバランスは良い状態になったが全体的にグリップ不足。公式予選、元嶋選手のアタックで午前中のタイムから1.4秒上げることが出来たが、18番手で予選を終了した。

87号車 Kimiya Sato コメント
 フリー走行からイマイチタイヤとセットアップが噛み合わずグリップ不足に悩まされた。予選でも元嶋選手が懸命にアタックしてくれたがグリップ不足が解消されることなく18番手に留まった。

87号車 Yuya Motojima コメント
 今回も公式練習からニュータイヤの時にタイムをあまり伸ばせずにいた。予選ではミスないアタックだったが、Q2へ行くには少しタイムが足りなかった。今年に入ってニュータイヤを活かせていないのが課題だ。

88号車 エンジニアMasafumi Katsumata コメント
 Q1は平峰選手が担当、1分57秒567で無難にQ1突破。続くQ2はマルコ選手、1分57秒173のコースレコードを記録するも、トラックリミット違反タイム抹消で14位に。ヨーロッパ文化との違いがあるが、徐々に日本のルールに慣れてくるだろう。

88号車 Kazuki Hiramine コメント
 Q1を担当するように、チームから指示がありタイヤの摩耗とグリップを最小限に使い、Q1を無事に突破。Q2を担当したマルコ選手も、良いアタックで10番手をマークしていたが、不運な事にアタック中4輪脱輪となり、タイムを抹消されてしまう。

88号車 Marco Mapelli コメント
 予選アタックは良かったが、実力を出し切れておらず、前方に対してはラップペースが足りない状況だ。

決勝レース
日付:2018年5月20日(日)
天候:晴
決勝結果:88号車 4位、87号車 12位
観客動員数:3万3000人

88号車が後半怒涛の追い上げで4位に、3戦連続ポイントを獲得
 昨日に続き天気に恵まれた決勝日。ウォームアップ走行では短い時間ながらもデータ収集を行う。その後、決勝レースは珍しい計時システムトラブルにより、1時間弱のスタート遅れとなるも周回数などには変更は無く無事スタートした。

 2台とも順当に順位を上げて行く中で、87号車はタイヤが厳しくなり戦略を変更、88号車は戦略はもちろんの事、後半のマペッリ選手のプッシュにより表彰台目前、4位まで順位を上げ、3戦連続入賞となった。

87号車 エンジニアSeiji Hirai コメント
 ウォームアップ走行ではフルタンクでのバランス確認。むかえた決勝レース。佐藤選手がスタートを担当。当初は2輪交換を作戦として選択していたのだが、予定よりタイヤの摩耗が厳しくなっていたため4輪交換に変更。

 SC開けの17周目にピットイン、元嶋選手にドライバー交代・給油・タイヤ交換を行う。タイヤが厳しい状況で、なかなかペースが上げられない中、徐々にポジションを上げて行き、最終的に12位でフィニッシュ。今シーズンは未だポイントを取れていないが、レース内容は悪くないので次戦タイではポイントゲットを目標にレースを組み立てて行きたい。

87号車 Kimiya Sato コメント
 スタートを担当し、レース初めからポジションキープをしていたが、悩まされ続けているグリップ不足によりタイヤが偏摩耗を起こしペースがみるみる下がり、レース序盤のSC後すぐにピットインを余儀なくされた。

 レース後半に向けて追い上げを図りましたが、12番手フィニッシュとなり残念。次戦タイに向けて原因究明とともにパフォーマンス向上に努めたい。

87号車 Yuya Motojima コメント
 前回の富士までは決勝でのロングは良かったが、今回は決勝中のロングも苦しかった。しかし他のチームも苦しそうだったので、自分だけではないとわかり順位を上げることが出来た。しかしここでもポイントを獲得できずに悔しい。

88号車 エンジニアMasafumi Katsumata コメント
 スタートはタイヤマネジメント能力が高い平峰選手、スタートで3台抜いてオープニングLapを決める。レース13~17LapでSC導入、直後のピットインも考えたが、タイヤの事を考え、少し引っ張って23Lapでピットイン。

 マルコ選手に交代しタイヤ2本交換でピットアウト。怒涛の追い上げと混戦のバトルを制し4位でゴール。第一スティントのスタートダッシュとタイヤマネジメント、完璧なピット作業、悪い状況での高いドライビングスキルとバトル能力、チーム力が上がって来ていると感じるレースだった。

88号車 Kazuki Hiramine コメント
 スタートを担当。タイヤ無交換作戦と聞いて、タイヤマネジメントと燃費をかなりセーブ。常に無線で勝俣エンジニアと話合い、タイムを落とさない様に燃費を抑えた。そして25周目にマルコ選手へ交代。予想以上に燃費をセーブ出来ていたので、給油時間を何秒か短縮出来た。

 レース中のマルコ選手の走りはとにかく前にいる獲物を狩る様なイメージだった。いつものアグレッシブな追い上げで最後には4位となり、自分達が予想していた順位で終える事となった。ポイントも多く持ち帰る事が出来、チームそしてマルコ選手にも感謝。

 そして、レースウィークを通して、ファンの皆さんに沢山の応援を頂けて、嬉しかったです。有難うございます!次戦も応援よろしくお願い致します!

88号車 Marco Mapelli コメント
 レースでは戦略にそって、最初の数ラップはプッシュせずにレースの終わりでも競合チームに比べて問題が無いと感じられる程にタイヤのマネジメントを行った。平峰選手の力走、チームのピットストップともに最高だった。

 表彰台を獲得出来るくらいのレースであったし、大事なチャンピオンシップポイントも連続して獲得出来た。連続レースで時間の無い中で努力を重ねてくれたチームに感謝したい。次戦のタイレースも、昨年ブランパンアジアで勝利しているだけに楽しみだ。

監督コメント
 第3戦 鈴鹿前回の富士戦よりはパワーサーキットでは無く、2台ともに持ち込みセットにあらゆるデータを想定して、可能な限り上位を目指す!

 結果は88号4位 87号12位 両車ともドライバー、メカニックはほぼ完璧な仕事をしてくれました! 但し87号は毎回ポイント1歩手前! 悔しいですが、ツキが無い!

 現実のGT300は、完走では、同一周回でも厳しい! 私達チームは、与えられた条件で今後も全力で戦います!

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