ザウバーF1チームのオーナーが変わったと報じられている。これに伴い、ザウバーはいずれアルファロメオに完全買収されるのではないかとの推測が持ち上がっている。
2016年、ザウバーはスイスの投資会社ロングボウ・ファイナンスに売却された。しかし最近、オーナーシップがイスレロ・インベストメンツに移ったとスイスのHandelszeitungが報じた。
ロングボウのボス、パスカル・ピッチが「イスレロ・インベストメンツがロングボウ・ファイナンスのポジションを引き継いだ」と認めたという。
今回のオーナーシップ変更は、アルファロメオへのチーム売却のための最初のステップかもしれないともHandelszeitungは伝えている。
数年前、アルファロメオによるザウバー買収のうわさがささやかれてきたが、2018年を前に両者は商業的、技術的パートナーシップを結び、ザウバーはアルファロメオをタイトルスポンサーとしてチーム名称を変更した。フェラーリとの関係は強化され、パワーユニットの供給を受けるほかに、フェラーリのジュニアドライバーであるシャルル・ルクレールをレースドライバーに起用している。最近ではフェラーリのチーフデザイナー、シモーネ・レスタがザウバーに移籍し、同チームのテクニカルディレクターを務めることが明らかになった。
ピッチは「ザウバーは当面はインディペンデントチームとしてのポジションを維持する」と述べているものの、フィアット・クライスラー・オートモービルズおよびフェラーリの会長を務めるセルジオ・マルキオンネが、ザウバーへの関与をさらに深めることを望んでいるともいわれる。