ストフェル・バンドーンは、これまでのマクラーレンでのF1キャリアにおいて、期待通りの結果を出せていないと見られている。
昨シーズンのバンドーンは、ホンダとチームの信頼性の低さにパフォーマンスを抑制されていた。しかし今季はより信頼性の高いルノー製パワーユニットを搭載したMCL33をドライブしているため、言い訳はできない。
バンドーンは、チームメイトのフェルナンド・アロンソと比較すると一貫してパフォーマンスが低迷しているため、マクラーレンでの将来が疑問視されている。
メルセデスF1チームのトップ、トト・ウォルフは26歳のバンドーンを鋭く観察しており、彼には忍耐強く見守ることが必要だと考えている。バンドーンについてたずねられたウォルフは、ベルギーの放送局RTBFに対し、以下のように答えている。
「ストフェルについての私の考えは、かなりシンプルなものだ」
「彼はグリッド上で最も才能あるドライバーのひとりだと言える。彼はGP2ですべてのライバルに打ち勝ち、F1にやってきた。多くの人々が、彼は未来の(アイルトン・)セナだと言っていた」
「こうした期待や比較というものは、若いドライバーにとっては常に厳しいものだ。時間がかかることなのだ」
「ドライバーには距離を走り、学ぶだけの時間を与えなければならない。置かれた環境はすべてにおいて難しいものだ。昨年のバルテリ・ボッタスという良い例がある。彼は非常に良いスタートを切ったが、その後は上手くいかなかった」
「そして今、彼は強さを取り戻している。ストフェルもまた、これから開花する知性と才能を持っていて、素晴らしいドライバーになるだろうことを、私は疑っていない。彼がそのための時間を得られることを願っている」
バンドーンと同郷で3度のグランプリ優勝経験を持つティエリー・ブーツェンは、バンドーンを支持しているが、マクラーレンはパフォーマンスを発揮する必要があると警告する。
「私は彼の大ファンだが、彼の将来は危機に瀕している」