バレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ・MotoGP)が、母国であるイタリアのムジェロ・サーキットでポールポジションから3位表彰台を獲得した。「とても厳しいレースだった」とロッシはMotoGP第6戦イタリアGP決勝レースを振り返る。
ポールポジションからスタートしたロッシだったが、2番グリッドから好スタートを決めたホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ・チーム)にホールショットを奪われ2番手を走行。3周目にはマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)に交わされ3番手にポジションを落とす。
ロッシはイタリアGP決勝レースについて「とても厳しいレースだった」と振り返る。序盤は履いていたタイヤによって、難しい展開だったという。ロッシが選択したタイヤはフロントにハード、リヤにミディアムだった。
「フロントにハードタイヤを選択しなければならなくて、充分なグリップがないことはわかっていた。ミスを犯さないように努めるようにするのは難しかったよ。同時に、表彰台争いから脱落しないようにも努力した」
2番手を走行していたマルケスが5周目に転倒し、優勝争いから脱落。一時は2番手に浮上したロッシだったが、7周目にコーナーではらみアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)の先行を許してしまう。
中盤から終盤にかけてはアンドレア・イアンノーネ(チーム・スズキ・エクスター)やダニロ・ペトルッチ(アルマ・プラマック・レーシング)、アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)らとバトルを展開。最後までイアンノーネと表彰台の最後の一角を争ったが、そのポジションを守り切り、2018年シーズン3回めの3位表彰台を獲得した。
「争っていたライダーたちは僕よりソフトめのタイヤを履いていたから、終盤には僕の方がグリップが勝ってほしいと思っていたよ。そして実際、そのとおりになった」
「表彰台を獲得することが目標だったから、(3位表彰台を獲得できて)とてもうれしい。イアンノーネは決して諦めなかったから、ラストラップまでこのポジションを守ることが大変だったんだ」
イタリアGPで3位表彰台を獲得したロッシは、チャンピオンシップでトップのマルケスに次いで2番手に浮上した。その差は23ポイント。母国イタリアGPでの3位表彰台を起爆剤に、2018年シーズンのさらなる躍進につなげるか。