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岩田剛典、石井裕也監督を「“奇才”という言葉が似合う」 『SSFF & ASIA』OPセレモニー

2018年06月04日 19:52  リアルサウンド

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 『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア』のオープニングセレモニーが、6月4日に渋谷ヒカリエにて開催された。同映画祭は、米国アカデミー賞公認のアジア最大級の国際短編映画祭で、今年で20周年を迎える。130以上の国と地域から10,000本以上の作品が集まり、厳選された約250の作品が、6月4日から6月24日にかけて都内8会場にて上映される。セレモニーでは、8つの賞の発表・表彰および、映画祭と企業によるショートフィルム製作プロジェクトの完成発表や製作発表が行われた。


参考:岩田剛典「ワクワクしませんか」に込められた信念 『崖っぷちホテル!』宇海から目が離せない


 今回、受賞が発表されたのは、「Shibuya Diversity Award」「第7回観光映像大賞」「インターナショナル観光映像大賞」「インターナショナル観光映像大賞特別賞」「ブックショートアワード」「apex digital AWARD」「地球を救え!部門 supported byリンレイ優秀賞」「地球を救え!部門 supported byリンレイ J-WAVEアワード」。また、本年度からはグランプリが「ジョージ・ルーカスアワード」となることも明かされた。


 海外の受賞作も多く、観光庁のVISIT JAPAN大使を務めるコシノジュンコは「インターナショナル観光映像大賞」受賞者への祝辞を述べるとともに、「2020年には東京オリンピックという素晴らしいイベントが控えていて、4000万人が訪れるとされています。(中略)ぜひ日本のいろいろなところを訪れて、その地域のお祭りなどにも参加していただきたいです」とアピールした。


 おとぎ話や昔話、小説などをモチーフとした二次創作の短編小説を公募し、ショートフィルム化するプロジェクト「ブックショートアワード」のコーナーでは、昨年の受賞作『王様の選択』の完成が報告され、主演を務めた柄本時生らが登壇。柄本は『裸の王様』をモチーフとした本作にて、ほとんどのシーンをパンツ1枚で演じているが、「とてもわかりやすいコメディーで、楽しく務めさせていただきました」と語り、会場を和ませた。


 「apex digital AWARD」では、2017年の受賞作『ブレイカーズ』の完成も報告。主演の濱田龍臣は、学生運動をテーマとした本作について、「最初はイメージしにくかったが、監督や共演者の皆さんのおかげで、自分なりに抑圧に反抗する主人公を演じることができた」と、その手応えを語った。また、「自分は普段、(意見を)言えない側でした。だけど、すごく小さなことだとしても誰かに相談してみるとか、自分から動かないと何も変わらりません。“ライフ イズ ショート”なので、やらずに後悔するより、やって後悔した方が良いとのメッセージが込められています」と、本映画祭のキャッチフレーズを交えてコメントした。


 「地球を救え!部門」では、審査員を務めた関口宏が今回の受賞作について、「アニメで地球環境の問題を取り上げたことに、『こんな表現があるんだ』と感心した。非常に説得力があった」と受賞作を讃えた。


 セレモニーの最後には、エグゼクティブプロデューサーのEXILE HIRO、フェスティバルナビゲーターを務める三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEより、山下健二郎、岩田剛典らが登壇。山下健二郎は、『CINEMA FIGHTERS』プロジェクトの第2弾『ウタモノガタリ』の一編『幻光の果て』で主演を務めたことについて、「短い時間の中で、いかにしてスタイリッシュに観客にメッセージを送るか、いろいろと学ばせていただきました。岸本司監督には役者として育てられました」と回答。一方、同プロジェクトの『ファンキー』で主演を務めた岩田剛典は、石井裕也監督について「これほど“奇才”という言葉が似合う方はいない。撮影期間中もタイトルとなっている『ファンキー』という言葉を連発していて、『本当にそれ、ファンキーだと思ってるの?』と言われた」と語った。


 また、GENERATIONS from EXILE TRIBEの白濱亜嵐は『アエイオウ』にて、一般の高齢女性と共演したことについて、「ごく普通のおばあちゃんと一緒に演技したのは貴重な経験だった」と語り、場を和ませた。『Our Birthday』にて、初の英語セリフに挑戦したという劇団EXILEの青柳翔は、「嗚咽が出るほど緊張した」と明かし、笑みを浮かべた。


 EXILE HIROは、昨年に続き行われた同プロジェクトについて、「新しい音楽の聴き方を表現できたと思います。素晴らしい監督たちに、小竹正人さんの素晴らしい歌詞がいろいろな形で料理されました。あらゆる面で新しい試みで、とても勉強になりました。今後も継続していければ」と意欲を見せた。『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア』の代表を務める別所哲也は、同映画祭について「三代目 J Soul Brothersの新曲『FUTURE』のように、未来を示したい」と指針を語り、同セレモニーは幕を閉じた。(リアルサウンド映画部)