インディカー・シリーズ第8戦がデトロイト・ベルアイルパークで開催。ダブルヘッダーのレース2となる第8戦決勝レースが3日に行われ、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が3年ぶりの勝利を飾った。後方グリッドからスタートした佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は17位でレースを終えた。
デトロイトでのレース2は、グリーンフラッグ前のパレードラップでペースカーがクラッシュするという波乱のスタートとなった。
再び仕切り直しで迎えたオープニングラップ。ロッシがホールショットを決めるも、スペンサー・ピゴットが単独スピンを喫しイエローコションとなる。
5周目にリスタートし、ロッシを先頭にレースは進む。
前日は、ライアン・ハンター-レイが3ストップ作戦をうまく決めて2位を獲得。ソフトのレッドタイヤの寿命も厳しいため、第8戦では多くのドライバーが3ストップ作戦を採用する。
2番手のウィケンスも3ストップ作戦で先にピットイン。ロッシはトップをキープしたまま、22周目終わりで最初のピット作業へ向かう。
トップはウィケンス、2番手に今日も3ストップ作戦のハンター-レイ、3番手にはロッシが5秒差で追う展開に。
ロッシとの差を広げたいウィケンスとハンター-レイだったが、ロッシは彼らより速いラップを刻み、逆に差を埋めていく。タイムが伸びないウィケンスは29周目に2度目のピットインへ。
前がいなくなったハンター-レイはファステストラップを更新するが、ロッシも自己ベストで応酬。アンドレッティ・オートスポート同士のトップ争いを展開する。
ハンター-レイは34周目終わりでピットイン。第2スティントをプッシュした努力が報われ、ディクソンのうしろ6番手でピットアウトする。
トップに立ったロッシは、2番手のパワーとの差を14秒に広げ悠々とひとり旅。3番手にエド・ジョーンズ(チップ・ガナッシ)、4番手にセバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)、ディクソン、ハンター-レイと続き、ウィケンスは8番手で、レースは半分を折り返す。
38周目、ブルデーが単独スピン。ウォールにぶつかることはなかったが、サスペンションを壊したのがスローダウン。上位争いから脱落してしまう。
ロッシは46周目終わりでピットイン。パワーも同じ周にピットへ、ジョーンズ、ディクソンも続いていく。
最後のピットインを終えたハンター-レイは2番手でコースに復帰し、ロッシを追いかける。
ふたりの差は徐々に近づき激しいトップ争いとなるように見えたが、64周目にロッシがまさかのブレーキミス。コースオフしたうえに、左フロントタイヤにダメージを負い、緊急ピットイン。
ハンター-レイは2戦続けて3ストップ作戦でジャンプアップを果たし、第8戦はトップでチェッカーフラッグ。2015年のポコノ戦以来となる久々の勝利を挙げた。
パワーが2位に入りホンダの上位独占を阻止。3位はジョーンズが入った。
20番グリッドからスタートした佐藤琢磨は、後方から追い上げを見せることはできず17位と厳しいレースになった。
インディカー・シリーズ第8戦デトロイト決勝レース結果
Pos.No.DriverTeamEngLapsSP128R.ハンター-レイアンドレッティ・オートスポートH7010212W.パワーチーム・ペンスキーC703310E.ジョーンズチップ・ガナッシH70449S.ディクソンチップ・ガナッシH705515G.レイホールレイホール・レターマン・ラニガンH70966R.ウィケンスシュミット・ピーターソンH702714T.カナーンA.J.フォイト・レーシングC7022823C.キンボールカーリンC7021998M.アンドレッティアンドレッティ・ハータ・オートスポートH70121022S.パジェノーチーム・ペンスキーC7081159M.チルトンカーリンC70171227A.ロッシアンドレッティ・オートスポートH7011326Z.ビーチアンドレッティ・オートスポートH707144M.レイストA.J.フォイト・レーシングC7018151J.ニューガーデンチーム・ペンスキーC7019165J.ヒンチクリフシュミット・ピーターソンH7061730佐藤琢磨レイホール・レターマン・ラニガンH69201820J.キングエド・カーペンター・レーシングC69111988G.チャベスハーディング・レーシングC69142019S.フェルッチデイル・コイン・レーシングH69132118S.ブルデーデイル・コイン・レーシングH67162232R.バインダーユンコス・レーシングC66232321S.ピゴットエド・カーペンター・レーシングC2115
※編集部調べ