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99号車Y’s distraction GTNET GT-Rが83号車アウディを下し、50年ぶりの富士24時間を制覇

2018年06月03日 19:21  AUTOSPORT web

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50年ぶりの富士24時間を制した99号車Y’s distraction GTNET GT-R(浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗/安田裕信/S.ジェン組)
50年ぶりに開催された富士24時間レースは、好天に恵まれた6月2~3日に行われ、3日朝に83号車Phoenix racing Asia R8(L.キョン・ウィー/M.リー/M.モウ/M.ホファー組)wをかわしてトップに立った99号車Y’s distraction GTNET GT-R(浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗/安田裕信/S.ジェン組)がそのまま逃げ切り、総合優勝を遂げた。

 スタートが切られたのは、2日の15時00分。ポールポジションの3号車ENDLESS GT-R(YUKE TANIGUCHI/山内英輝/銘苅翼/峰尾恭輔/砂子塾長/山田真之亮組)と予選2番手のY’s distraction GTNET GT-Rが隊列を引っ張り、これをポルシェやアウディが追いかける展開となった。

 序盤、ナイトセッションをリードしていたのはENDLESS GT-Rだったが、朝のピットイン直後に白煙を吐いて緊急ピットイン。ブレーキ系のトラブルのためにここでトップから脱落してしまう。

 代わって83号車Phoenix racing Asia R8がトップに立ったが、朝の10時半ごろに富士24時間の特別規則で義務づけられた8分間のメンテナンスタイムのためにピットインをする間に、Y’s distraction GTNET GT-Rがトップに立つこととなった。

 その後は83号車Phoenix racing Asia R8が追い上げたが、ペナルティやトラブルで後退。Y’s distraction GTNET GT-Rが結果的に2位に5周差を付けて優勝を果たした。

「最初に僕が乗った時から振動が出ていて、それが出たり消えたりで、最後のラップは本当に長く感じられました。今回のポイントは大きいので、チャンピオン目指して頑張りたい」と星野。レース後、ジェントルマンドライバーの浜野の目には光るものがあった。

 最後まで会場を沸かせたのがST-4クラス。昨年の第2戦から連勝を続ける86号車TOM’S SPIRIT 86(松井孝允/坪井翔/中山雄一/蒲生尚弥組)がデフトラブルのために後退。代わって884号車林テレンプSHADE RACING 86(平中克幸/ HIRO HAYASHI/吉田広樹/国本雄資組がトップに立つも、義務づけられたメンテナンスタイムの滞在時間不足により2回のペナルティを受け、2番手を走っていた55号車Sunoasis田中建築86(たしろじゅん/大井貴之/三笠雄一/伊藤毅/田中雅之組)との差が一気に詰まった。

 さらに林テレンプSHADE RACING 86が終盤給油のためにピットインすると順位は逆転。2台は同一ラップで6~7秒ほどの差で周回を重ねたがSunoasis田中建築86が逃げ切ってクラス優勝を果たした。
 
 またST-TCRクラスは予選上位勢がトラブルやアクシデントで後退するなか、ノントラブルで走りきった75号車m-1 CARFACTORY RS3 LMS(塚田利郎/蘇武喜和/清瀧雄二/松本和之/山路幸宏/渡辺忠司組)が2位に22周の大差をつけてスーパー耐初優勝を果たした。

 ST-2クラスはライバル勢のトラブルやアクシデントもあり6号車新菱オート☆DIXELエボX(冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄/成澤正人/藤井芳樹/古山節夫組)が優勝。ST-3クラスは3日12時過ぎの二度目の赤旗中断時に、68号車埼玉トヨペット Green Brave GR SPORT マークX(服部尚貴/脇阪薫一/平沼貴之/菅沼冬悟/番場琢組)が2番手を走っていた62号車DENSO Le Beausset RC350(嵯峨宏紀/宮田莉朋/石浦宏明/平手晃平/山下健太組)に1周のマージンを得てそのまま逃げ切りチームとしては3年ぶり、マークXとしてスーパー耐久初優勝を飾った。

 ST-5クラスは真夜中にトップに立った2017年のクラスチャンピオン、88号車村上モーターMAZDAロードスター(村上博幸/雨宮恵司/吉田綜一郎/脇谷猛/中根邦憲/杉野治彦組)が優勝した


 また1台のみの参戦となったST-ZクラスとST-1クラスは完走を果たした51号車DIAMANGO Cayman(石原将光/細川慎弥/池田大祐/坂本裕也/余郷敦組)、47号車D’station Porsche cup(星野辰也/織戸学/富田竜一郎/リ ジョンウ/浜健二/小林賢二組)がそれぞれ優勝を果たした。