F1ではこれまで金曜日のフリー走行終了後、午後の遅い時間にドライバーズブリーフィングが行なわれていたが、FIAの決定によって来シーズンは全戦において廃止となる可能性がある。
金曜日のミーティングは、何十年にもわたってレース週末には欠かせないものとなっていた。しかし最近では情報収集の有益性が低くなっていることから、FIAが木曜日のメディアデーに、チームマネージャーやドライバーを招集しての合同ミーティングを開くという案を出している。
現在のところ、木曜日のミーティングではコースの変更やその手順などについて話し合うためにチームマネージャーが呼ばれている。翌日の金曜日にはドライバーとFIAのレースディレクターであるチャーリー・ホワイティングが集い、1日の動きや、彼らの抱える問題へのフィードバックなどが提示される。
金曜日のドライバーズブリーフィングを廃止にし、木曜に全メンバーを集めるという案は現在のところ条件付きであるとし、ホワイティングは以下のように説明した。
「現状ではただの提案にすぎない。全員が望まない限り、今シーズン中に廃止になることはまずあり得ない」
「チームマネージャーとのミーティングで議論したことを、彼らがドライバーらに伝えるということを前提としてきた。そしてドライバーたちがミーティングに参加するのだが、これが行なわれておらず、話をもう一度することになる。今回の提案の主な理由は、これだ」
ホワイティングは、現在ではリアルタイムでのコミュニケーションが可能であるため、コース上で問題が起きた際にも直ちにドライバーからチームへと報告されていると話す。
「金曜日にドライバーズブリーフィングを行なっていた一番の理由は、初日の走行終了後であれば、例えばマーシャルがコースで何をしていたかなど、ドライバーらが見たものを報告できるからだ」
「しかし彼らは何かを見たら、すぐに私たちに報告するそのので、このことに大きな価値はない」
「今ではコミュニケーションシステムがずいぶんと良くなった。(ドライバーズブリーフィング廃止は)とても理にかなっているし、全員がやっかいなことから開放されることになるだろうと考えている」