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FIA-GT4がスーパー耐久に初登場。プロドライバーが感じたマシンフィーリングとは

2018年06月01日 20:31  AUTOSPORT web

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51号車DIAMANGO Cayman
ピレリ・スーパー耐久シリーズ第3戦富士SUPER TEC 24時間レースに初登場したFIA-GT4。BENDがポルシェ・ケイマンGT4・クラブスポーツMRで24時間レースに挑む。GT4カーはどのようなマシンなのか。チームに所属する細川慎弥に聞いた。

 昨今、高速化とコスト高騰が進んでいるGT3カテゴリーに代わり登場したGT4カテゴリー。ジェントルマンドライバーたちの新たな受け皿となっているカテゴリーで、ヨーロッパ圏では、すでに選手権がスタートしていおり、ブランパンGTシリーズ・アジアなどにはGT4クラスが設けられている。

 スーパー耐久でも、2017年にGT4カーで争われるST-Zクラスが新設されたが、この年は台数が集まらず実施にはいたらなかった。そんなST-Zクラスが、富士24時間で成立。BENDがポルシェ・ケイマンGT4・クラブスポーツMRで24時間を戦う。

 スーパーGTのGT500、GT300で12年間参戦した経験をもつ細川は、ポルシェ・ケイマンGT4について「すごくマイルドで、コーナーは本当に乗りやすいです」とマシンのフィーリングを語る。

「スピードに関してはそこまで速くはないです。コーナーに関しては、軽さも剛性感もあって、カチッとしているイメージ。だからといってレーシングカーのようにピーキーかというと、そうではなくマイルドで、ジェントルマンドライバーの方たちがすぐに乗れるレーシングカーというイメージです」

 スーパー耐久の他クラスとの比較に関しては「TCRよりかはGT4の方が速いと思います」と次のようにコメント。

「(ポルシェに関しては)もう少しストレートが速いと思ったのですが、中間が少し足りない感じで、他のクラスと最終コーナーを立ちあがると意外と最初は追いつかないんです。もちろん中間以降は伸びてくるので抜けるのですが、(ポルシェに関しては)中間の加速がもう少しほしいですね」

「他のGT4と走ったことがないので何とも言えませんが、バランスでいうとポルシェはコーナリングマシンだと思います」

 スーパー耐久初登場のポルシェ・ケイマンGT4・クラブスポーツMR。富士24時間では総合何位で完走することができるのか。気になるところだ。