細田守監督のアニメーション映画『時をかける少女』が7月20日、『バケモノの子』が7月27日に日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』で放送される。
今回の放送は、細田監督の最新作『未来のミライ』が7月20日に公開されることを記念したもの。2006年に公開された筒井康隆原作の『時をかける少女』は、ある日、時空を飛び越える能力を手に入れた高校2年生の真琴が、深い考えもないまま過去と現在を行き来するなかで、自分にとってかけがえのない時間に気づくというあらすじだ。声の出演は仲里依紗ら。
翌週に放送される『バケモノの子』は、東京・渋谷と、渋谷によく似たバケモノの異世界・渋天街を舞台に、孤独な少年・九太が、渋天街の暴れん坊・熊徹と出会い、彼と共に暮らし修行を続けるうちに本当の親子のような固い絆で結ばれていく様を描いた作品。声の出演者には役所広司、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すずらが名を連ねる。
細田監督は新作公開のタイミングで2作品が放送されることについて「『時をかける少女』は少女の懐かしい青春もの、夏の物語です。『バケモノの子』も、夏の少年の冒険もの、ということで、夏休みのはじめに『解放感』と一緒に体験するのにこれ以上ふさわしい映画はないと思います」とコメント。
なお、今回の放送は『金曜ロードSHOW!』が7月と8月の2か月にわたって様々なアニメーション映画を紹介する「夏のスーパーアニメ祭り」の第1弾となり、細田監督の直筆色紙がプレゼントされる連動企画も実施。連動企画や第2弾については後日発表される。
■細田守監督のコメント
・新作公開のタイミングでこの2本が放送されることについて
「時をかける少女」は少女の懐かしい青春もの、夏の物語です。「バケモノの子」も、夏の少年の冒険もの、ということで、夏休みのはじめに「解放感」と一緒に体験するのにこれ以上ふさわしい映画はないと思います。
「時をかける少女」は公開からもう12年経ちますが、すごく夏らしい映画だし、今見る人にも、恋愛と成長の映画を新鮮に受け止めてほしいですね。若い人が見て新鮮な気持ちになれる映画だと思いますし、学生時代の夏休みに戻った気持ちになれるとも思います。これからの夏休みを楽しく過ごすための始まりとして、ぜひ楽しんでもらえれば嬉しいです。
「バケモノの子」は、大きくヒットして映画館で一番お客さんに見てもらえた作品。夏休みにふさわしいアクション映画だし、少年の冒険物、それも同時に夏らしい、と思います。夏休みの子ども達の気分を代弁して、励まして、盛り上げるような役割を果たせれば嬉しく思います。そういう映画はどの時代も必要だと思いますし、とにかく夏休みの気持ちを盛り上げてほしい、と思っています。
・『未来のミライ』と今回の2作品との共通点について
今回放送される2作品と「未来のミライ」とは、青空の質感も近いし、ミライちゃんが、真琴(「時をかける少女」主役)みたいにも思えるし、くんちゃん(「未来のミライ」の主役の少年)が九太(「バケモノの子」の主役)みたいになるかもしれないです。実は、そうした共通項もあり、その辺もお楽しみいただければと思います。
・視聴者へのメッセージ
7月のこの時期にアニメーション映画を観るというのは、「これから夏休みがスタートするぞーー!」「楽しいこといっぱいあるぞーー!」っていう感じで盛り上がってほしいです。「自由になれた開放感」・・・そのくらいの感じで楽しんでいただければ。夏休みの狼煙をあげる・・・「自分も冒険するぞ!」、「チャレンジするぞ」、と感じてもらえれば。若い人たちを夏休みに向けて盛り上げる二本、になってくれれば最高です。