近年、喫煙者に対する風当たりが強くなっている。公共の場では禁煙エリアが増え、レストランなどの飲食店でも完全禁煙化や分煙化が進んでいる。喫煙所を設けていても、非喫煙者にとってたばこの臭いや煙は気になってしまうもの。企業口コミサイト「キャリコネ」では、喫煙者が多い職場の現状や問題点が寄せられている。(参照元 キャリコネ「喫煙者」)
「分煙などという概念は無視」「非喫煙者には相当つらい環境」
「本社、営業、現場等とにかく喫煙者がすごく多く、分煙などという概念は無視してマナーも悪い」(技術関連職 30代前半女性 契約社員 年収300万円)
「上層部がほとんど喫煙者で、会議室やリラックススペースがたばこ臭い」(マーケティング 20代前半女性 正社員 年収350万円)
「喫煙者が多いせいか、喫煙所を閉めていても排煙ダクトから漏れた煙が出てきてたばこの匂いがする時がある」(生産・製造技術 20代前半男性 正社員 年収270万円)
「喫煙者が90%を超えており、社内では勿論のこと、移動中の営業車の中でもぷかぷかとタバコを吸っていました。常に煙と同じ空間にいることが強制され、非喫煙者には相当つらい労働環境だと感じました」(代理店営業 20代前半男性 派遣社員 年収180万円)
口コミの中で目立ったのは、非喫煙者からの意見。職場に喫煙者が多く、分煙が徹底されていないせいで、煙や臭いを我慢せざるを得ない労働環境になっている。また、喫煙所があり分煙されていても、臭いが漏れてきてしまう場合もあるようだ。
いずれにしても非喫煙者には耐え難い環境である。喫煙者としては、リラックスや気分転換のために一服が必要だ。しかし非喫煙者からすれば、自分が吸っていないのに煙や臭いが染み付いてしまうのはストレスになる。
会議室などの共有スペースは禁煙にし、換気できるエリアに喫煙所を多めに作るなど、吸う側、吸わない側のどちらにも配慮した環境作りやルールが必要だ。
なくならないタバコ人事「管理職に喫煙者が多く、喫煙所で仲良くなっている人の方が有利に感じる」
喫煙所が情報共有の場になっている例も多い。
「非常に喫煙者の割合が多く、タバコ人事と呼ばれるような、喫煙室でのコミュニケーション次第で決定されるという愚かな制度もあったようだった」(その他 20代後半男性 派遣社員 年収200万円)
「管理職に喫煙者が多く、喫煙所で仲良くなっている人の方がやや有利に感じます」(プロジェクトマネージャー 30代前半男性 正社員 年収550万円)
「喫煙率が高くかなりの時間を喫煙室で過ごす人が多い。非喫煙者の私からすると、その中で交わされている会話(たぶん情報共有)が行えないことと、休憩をこまめにとっていることへの不公平感がありました」(プログラマー 30代後半男性 正社員 年収360万円)
喫煙所の人脈が仕事につながるのを不公平に感じたり、歯がゆい思いしたりする非喫煙者もいることだろう。いずれにせよ、喫煙者、非喫煙者がともに勤務する中では、互いに配慮する気持ちが重要になってくる。企業は社員の健康面を考慮した労働環境を築くために、徹底した分煙と喫煙ルールを作り、喫煙者もそのルールを守ることが必要だ。(参照元 キャリコネ「喫煙者」)
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