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MotoGP:イアンノーネ、2018年限りでスズキを離脱。移籍先は明らかにせず

2018年06月01日 14:31  AUTOSPORT web

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アンドレア・イアンノーネ(チーム・スズキ・エクスター)
チーム・スズキ・エクスターからMotoGPクラスに参戦中のアンドレア・イアンノーネが、2018年シーズン限りで同チームを離れることがわかった。

 現在、MotoGPクラスのストーブリーグで、渦中のライダーのひとりであるアンドレア・イアンノーネ。彼は2018年シーズンでスズキを離れることを、motogp.comのインタビューのなかで明らかにした。

 イアンノーネは2017年にチーム・スズキ・エクスターへ移籍。2018年シーズンでは第3戦アメリカズGP、第4戦スペインGPと3位表彰台を獲得していたが、同チームとの関係は2年で終わりを迎えることになった。チーム・スズキ・エクスターを離れることになった理由について、イアンノーネはGPONEのなかで次のように述べている。

「最悪のときであっても僕は自分が最強のライダーだと信じ続けたよ。責任がすべて僕にのしかかっているにもかかわらずね。最終的に、僕は正しかった。去年のバイクは競争力があるわけじゃなかったから。今、スズキのパフォーマンスはよくなっている」

 チームメイトのアレックス・リンスはイアンノーネと同じく2017年からチーム・スズキ・エクスターに所属した。ただ、リンスはこの年がMotoGPクラスデビューイヤーであり、序盤は転倒による怪我もあって苦戦していた。

「2017年はチームの中に僕しかいなかった(ようなものだ)。ドゥカティやヤマハのように、サテライトチームがないからね。(テストライダーのシルバン・)ギュントーリのサポートは最近になってからだし、2017年序盤、リンスは怪我を負っていた」

 2017年シーズン、イアンノーネは一度も表彰台に上がることができなかった。

「『イアンノーネはもう終わった』と誰かが言い、みんながそれを信じた。僕もきっと20年もすれば終わるかもしれないけれど」

「ときには客観視し、責任を受け入れることが必要だよね。僕は常にジャーナリストに謝罪しようとしている。でも、スズキが過ちを認めるのを聞いたことがないんだ」

 2019年の身の振り方について、イアンノーネはいまだ明らかにしていない。「少し時間がほしいんだ」とやはりGPONEのなかでイアンノーネは語っている。

 イアンノーネの2019年シーズンについて気になるところだが、イアンノーネ離脱でチーム・スズキ・エクスターの一席が空くことは事実だ。

 どのライダーがその席に収まるかは、今のところ明らかになってはいない。2019年の去就が注目されるライダーとしては、MotoGPクラスで3度のタイトルを獲得したホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ・チーム)。それから2017年Moto3チャンピオンであり、2018年シーズン、エストレージャ・ガルシア・0.0・マーク・VDSからMoto2に参戦しているホアン・ミルが2019年シーズンから最高峰クラスにステップアップするのではないかとの話も聞こえている。

 ミルについては、第6戦イタリアGPのプレスカンファレンスでバレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ・MotoGP)やアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)に対し、ミルのMotoGPクラス昇格に関する質問が飛ぶシーンも見られた。

 まだまだMotoGPクラスのストーブリーグの話題は落ち着きそうにない。