ニスモ、2018年型GT-RニスモGT3を発売。2019年1月デリバリーで車両価格は6000万円
2018年06月01日 13:11 AUTOSPORT web
2012年に初代モデルが登場し、ブランパンGTやバサースト12時間、スーパーGTなど国内外のレースで数多くの実績を残してきたニッサンGT-RニスモGT3。
2015年には第2世代にあたるモデルが登場し、今年には“エボルーションモデル”として2018年モデルが登場。ミハエル・クルムや柳田真孝、藤井誠暢といったドライバーが開発に携わった。
この18年モデルは、すでにスーパーGTではGAINER TANAX triple a GT-R、GAINER TANAX GT-Rとして実戦デビュー済み。またブランパンGTでもRJNが2台の18年モデルを走らせている。
18年モデルは、これまで培ってきた実戦データをもとに、エンジンをドライサンプ化。これにより搭載位置を従来より後方かつ下方に変更することができ、重量配分の最適化と低重心が図られている。
足回りについても前後サスペンションを新設計とすることで、運動性能向上が図られている。そのほか、ダウンフォース性能の改善や曲げ、ねじり剛性の強化、ブレーキ強化など、さまざまな改良が施された。
2017年4月以降、国内外で行われてきた走行テストに加え、スーパーGTやブランパンGTでの実戦を通じて、この18年モデルは約30,000kmを走破しており、ニスモも「基本性能の向上により、競争力を高めながら、プロドライバーのみならず、ジェントルマンドライバーにも扱いやすく信頼性の高い商品」と自信を覗かせる。
そんな18年モデルの受注がスタートし、2019年1月より順次デリバリーされることになった。車両本体価格は6000万円（税抜／ニスモ工場渡し）となっている。
18年モデルの販売に際し、ニスモの片桐隆夫社長は「『2018年モデル』のニッサンGT-RニスモGT3は、これまでニスモがレース活動で培ってきた技術のすべてを投入した車両で、世界各国のGT3レースで活躍できる仕上がりとなっています」とのコメントを発表している。
「実戦参戦初年度ながら、すでにスーパーGT（GT300クラス）で3位表彰台、またブランパンGTシリーズアジアでも総合3位を獲得するなど、競争力の高さを示しています」
「いち早くGT-Rを選んで好成績を上げてくれたオフィシャルパートナーチームに感謝するとともに、多くのチームが『2018年モデル』のニッサンGT-RニスモGT3でレースに参戦してくれることを期待しています」
●ニッサンGT-RニスモGT3『2018年』モデル 概要
■車両本体価格
60,000,000円 （税抜／ニスモ工場渡し）
※お客様の参戦カテゴリーに応じて、別途オプション部品/スペア部品が必要になります。
詳しくは下記お問い合わせ先までご連絡ください。
■販売体制
車両販売及びカスタマーサポートは、ニスモが行います。
■主要諸元
全長 4,832mm
全幅 2,036mm
ホイールベース 2,817mm
トレッド（前） 1,690mm
トレッド（後） 1,700mm
重量 1,285kg 注1）
エンジン型式 VR38DETT
総排気量 3,799cc
最高出力 405kw以上/6,500rpm（550ps以上/6,500rpm）注1）
最大トルク 637N・m以上/5,000rpm（65.0kgf・m以上/5,000rpm）注1）
駆動方式 2WD（FR）
クラッチディスク 5.5"メタル4プレート
トランスミッション 6速シーケンシャル
ブレーキ フロント 6ピストンキャリパー／ベンチレーテッドスチールディスクおよびパッド
リヤ 4ピストンキャリパー／ベンチレーテッドスチールディスクおよびパッド
サスペンション フロント 独立懸架ダブルウィッシュボーン式
リヤ 独立懸架ダブルウイッシュボーン式
タイヤ フロント 330/710-18
リヤ 330/710-18
ホイール フロント 13.0J×18
リヤ 13.0J×18
注1）FIAが決定する性能調整による変動あり
■PDFカタログ
http://www.nismo.co.jp/products/customerracing/pdf/nissan_gtr_nismo_gt3_2018-spec_jp.pdf
■お問い合わせ先
セールス＆マーケティング部 古家俊一
お問い合わせはこちら
https://registration.nismo-mm.com/p/form/customer_jp/
