藤崎彩織の小説『ふたご』がラジオドラマ化され、6月17日にTBSラジオで放送される。
Saori名義でSEKAI NO OWARIのメンバーとして活動する藤崎彩織。『ふたご』は昨年刊行され、『第158回直木三十五賞』にノミネートされた藤崎の初小説だ。あらすじは、ピアノだけが友達だった中学生・西山夏子が、破天荒な男子高校生・月島悠介と出会い、やがてバンドを結成するというもの。
ラジオドラマでは西山夏子役を広瀬アリス、月島悠介役を千葉雄大が演じる。悠介の父親役に竹中直人、夏子の母親役に柴田理恵がキャスティングされている。
オフィシャルインタビューで千葉雄大は、「SEKAI NO OWARIの音楽を僕も聞いていたので、藤崎彩織さん原作本のラジオドラマをやらせていただけることが嬉しかったです。ラジオドラマはこれまでも経験がありますが、この作品は淡いけれど、鋭いところもあって、難しさもあります。でもアリスちゃんと一緒と聞いて心強かった!」とコメント。
収録について広瀬アリスは、「千葉さんとお会いして、まずはやってみようと。アーティストの方が書かれた本ということもあって言葉選びが素敵だなと思いました。普段は台詞を覚えてから声に出しますが、ラジオドラマは読みながらの演技になります。言葉ひとつひとつを置きに行き、脳に力が入ったような感覚を覚えながらも、台詞を追わないように心掛けました」と語っている。
■広瀬アリスのコメント
「ふたご」という作品は、とても繊細で純粋な男女のお話で、キレイだけじゃない、闇があるシーンとかも沢山あります。でも、なぜか惹かれてしまって、その世界観が美しくてどんどん入り込んでしまうようなお話です。もし、学生の方だったら、今の感情と照らし合わせながらこのラジオドラマ「ふたご」を聞いていただけたら嬉しいです。
■千葉雄大のコメント
SEKAI NO OWARIの音楽はすごく好きで、曲も聞いてるし、カラオケとかで歌ったりもするので、こういう形でご一緒出来て嬉しく思います。「ふたご」は、淡い柔らかい雰囲気もありつつも、どこか痛みを感じていたりとか、本当に生きていく難しさが描写されているので、多感な10代のこの時期にしか感じられないことも、このラジオドラマで感じてもらうことが出来ると思います。