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V6が踊る“大人の色気”漂うダンスチューン 最新シングル映像から伝わるグループの現在地

2018年06月01日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 V6が、5月30日に49thシングル『Crazy Rays / KEEP GOING』をリリースし、今夜の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)でパフォーマンスを披露する。本作は、井ノ原快彦の主演ドラマ『特捜9』(テレビ朝日系)の主題歌「Crazy Rays」と、WOWOWスペインサッカー リーガ・エスパニョーラのテーマソング「KEEP GOING」のダブルAサイドシングル。いずれも大人の色気が漂うダンスチューンで、踊るV6を存分に堪能できる作品に仕上がっている。


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 V6の映像作品は、この春よりavexのYouTubeチャンネルでも楽しめるようになった。まるで映画のワンシーンのようなドラマチックな「Crazy Rays」のMVは、走るバスの中からメンバーが物憂げな表情で、雨降る夜の街を見つめる姿が印象的。洋楽テイストのグルービーなサウンドに、真心ブラザーズの桜井秀俊がつむいだ歌詞が、夜景を反射して光る雨粒のようにキラキラと輝く。<永遠なんかに興味はないけど/泣いたのさ>と歌えるのは、今のV6ならではだろう。決め過ぎないジャケットスタイルで軽やかに踏むステップ。ラフに見えながらも、ここぞというときにビシッと揃う緩急のついたダンスにも、大人の余裕を感じる。


 制作背景を丁寧に綴った公式サイトのSTAFF BLOGによると、日常を象徴するアイテムとしてバスを登場させ「日常のひとコマも、気持ちひとつで輝きに満ち溢れたものになるという心の世界を描いた」という今回のMV。ちょうどこれから雨が多くなる季節。メンバーと同じように車窓を眺めれば、憂鬱な気分を弾き飛ばしてくれそうだ。


 一方、「KEEP GOING」は、『三宅健のラヂオ』(bayfm)で三宅が「ゲロムズダンス」と連呼してきた通り、V6史上最高難易度の振り付けが大きな見どころ。「ミュージックビデオ公開になったら、みんな召されるね。召されると思う。もう自信を持って、お届けできるね」とファンの期待値を上げまくっていた。にも関わらず、その予想をさらに上回る完成度のMVでファンを沸かせるのが、V6のにくいところ。シンプルなセットで、集中してダンスを味わえるのもうれしい。6人が一列に並んで見せるキャメルウォークは、どうやって動いているのかと何度もリピートして見たくなる。寄って見れば一人ひとりの丁寧な足首の動きが、引いて見れば6人の角度まで揃った脚さばきが美しい。


 前作のアルバム『The ONES』では「無茶したな、V6」というキャッチコピーを掲げ、これでもかと充実した作品を生み出した。そして、今回もV6史上最高に難しいダンスと、最新作をリリースするごとに無茶を更新し、スタンダードにしてくる。そんな攻めの姿勢がV6最大の武器だ。個人的には、初回盤Bに収録された特典映像『V6人狼バトル~V狼~』も最高に笑わせてもらった。MVでは、こんなにもクールなダンスで魅了する6人が、オフになると少年のようにふざけて笑い合う。鋭い観察眼、嘘が隠せない人の良さ、思わず惑わされてしまう小悪魔っぷり……そして20年以上共に活動してきた彼らの信頼関係がチラ見えする贅沢な時間だ。大人の余裕と、攻めの姿勢と、ワチャワチャと。『Crazy Rays/KEEP GOING』は、円熟の域に達したV6の魅力が詰まった作品だ。(文=佐藤結衣)